カブス 地区S敗退 誠也同点弾も…“10月の野球”経験 5年目の来季に生かす

[ 2025年10月13日 01:40 ]

ナ・リーグ地区S第5戦   カブス1―3ブルワーズ ( 2025年10月11日    ミルウォーキー )

2回に右中間に同点ソロを放ったカブス・鈴木誠也(AP)
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 カブスは11日(日本時間12日)、ブルワーズとの地区シリーズ第5戦に競り負け、2勝3敗で敗退した。鈴木誠也外野手(31)は2回に一時同点とするソロ本塁打を放った。捉えた球速101・4マイル(約163・2キロ)は、ポストシーズン(PS)で本塁打にした速球では歴代最速タイだったが、流れは呼び込めず。ブルワーズは13日(同14日)からのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)でドジャースと戦う。

 鈴木が初めて味わう「10月の野球」が終わりを告げた。クラブハウスで別れのハグを重ねるチームの中で、一人椅子に座り、悔しさを押し殺していた。「まだ気持ちの整理がついていない。この借りを返せるようにやっていけたらいい」。人一倍負けず嫌いな男は言葉を振り絞った。

 唯一の得点を奪った。1点先制された直後の2回先頭。代わったばかりの2番手ミジオロウスキーの、この日最速101・4マイル(約163・2キロ)の直球を豪快に右中間席へ叩き込んだ。「球の速い投手。それで押してくるんだろうなと」。PSで出た本塁打では、投球計測システムが導入された2008年以降では最速タイとなる速球に振り負けなかった。だが、1点を追う6回1死一、二塁では鋭い打球を放ったが左飛。「得点圏で一本出ていたらもうちょっと違った。運がなかった」と悔やんだ。

 レギュラーシーズンの後半戦は打率・213と苦しんだ。「自分の中でも結構深刻なぐらいな感じで落ちていた」。それでも最後は4戦5発で締めくくり、日本人右打者最高の32本塁打、103打点をマーク。今PSは8試合で7安打中6長打、3本塁打と、右の長距離砲としての実力を示した。「最後こうやっていい形で終われたのは自信にもなった」とうなずいた。

 「このシリーズで野球がやれたのが凄くいい経験だった。またプレーオフに戻ってきたい。よりワールドシリーズにも興味が出た」
 来季は5年契約の最終年となる。初めて「10月の野球」の味を知った。より上のステージへ、必ずこの舞台に帰ってくる。勝負の5年目へ視線を向けた。(笹田 幸嗣通信員)

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