阪神・木浪聖也 打席で「粘りの極意」 被投球数はチーム4位「見極めがいい時はファウルにできる」

[ 2025年10月11日 05:15 ]

9月21日、中日の高橋宏を相手に「粘力」を見せた阪神の木浪
Photo By スポニチ

 【猛虎プロフェッショナル“技の流儀”】阪神選手の「ここが凄い」というプレーなどに迫る「猛虎プロフェッショナル“技の流儀”」。今回は、過去2年と比べ「被投球数(1打席で投手に投げさせた球数)」の平均値が増加した木浪聖也内野手(31)に「粘り」の極意を聞いた。

 31歳の「執念」が数字となって表れた。木浪が今季、1打席当たりで相手投手に投げさせた球数(被投球数)が顕著に増えている。

 正遊撃手として輝いた23年は「3・76」、24年「3・73」で、25年は控えに甘んじながら「3・95」もあった。シーズン200打席以上立った阪神選手では、下位に沈んだ過去2年と比べ、今年は坂本(4・23)、森下(4・12)、佐藤輝(3・99)に次ぐ4位。レギュラーの近本、大山、中野よりも打席で粘ったことの証明だ。

 木浪にこのデータを伝えた。「へー…」とうなずく男に「粘りの意識」が結実したのでは――と問うと「早めに仕留めたい思いはあるんですけどね」。信条とは逆の結果に意外な表情ながら「球数を投げさせることはチームとしても必要。投げさせていることはいいこと」と納得の声だ。

 今季203打席のうち、屈指のインパクトを与えたのが9月27日中日戦の高橋宏に対した3打席だろう。(1)空振り三振(2)四球(3)四球と平凡でも中身は濃い。被投球数は(1)4(2)11(3)8の計23。高橋宏と争った村上の最多奪三振、大竹の3年連続10勝が絡んだ一戦で粘りを見せた。「1打席目は三振してしまったが、簡単には終わらない、というのは心の中にあった。あれが常にできればいい」。難敵の直球と宝刀スプリットに屈することなく、後輩の勲章を少しでも引き寄せたいがための意地だった。

 「見極めがいい時は(厳しい球を)ファウルにできたり、粘れてヒットにできたりするが、ダメな時は三振になる。課題は明確」

 打率・193はキャリアワーストで、三振率も過去3年で最も高かった。沈黙の1年に光った「粘力」を、秋の短期決戦、そして来季の復活へとつなげたい。(八木 勇磨)

続きを表示

この記事のフォト

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年10月11日のニュース