阪神・村上頌樹 14勝&144Kで「投手3冠」ほぼ手中 師匠・青柳との投げ合いで示した成長の証

[ 2025年10月3日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神6-2ヤクルト ( 2025年10月2日    甲子園 )

<神・ヤ25>初回、ヤクルト村上を空振り三振に仕留めて雄叫びを上げる村上(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 積み重ねてきた14勝。今季最後の白星は、師匠・青柳との投げ合いで勝ち取った。阪神先発の村上はレギュラーシーズン最終戦のマウンドで7回5安打2失点、8奪三振の好投。試合前時点で勝率第1位を確定させていた中で、最多勝、奪三振との「投手3冠」をほぼ手中に収めた。

 「ヤギ(青柳)さんも自分のタイトルが頭にあったと思う。でも、しっかり勝負した中で(3冠を決定的に)できたので良かったかなと思います」

 初回2死から4番・村上、2回先頭のオスナをいずれも空振り三振斬り。138奪三振としてリーグトップの中日・高橋宏に追いつくと、3回1死から青柳を低め直球で見逃し三振に斬って単独トップに立った。トップのDeNA・東に並ぶ14勝目も手にし、「いい締めくくりもできた」と充実感を漂わせた。

 昨季は7勝11敗と悔しい一年を過ごした。このままでは終われない。必死にはい上がろうとする村上の姿を見て、1月の自主トレで22年に投手3冠に輝いた青柳は愛を込めて厳しい指令を出した。

 「“カード頭に投げてるから”“打ってくれなかったから”という言い訳にせず、そこで勝ちきらないと優勝できないと思う」

 カード初戦を託されるのは、チームを引っ張る投手の宿命。「あいつにはもちろんエースとして歩んでほしいからこそ、そこを勝ちきれるように」。期待通り、昨季4勝だったカード初戦で今季は10勝。村上は「カード頭で勝ててるのは自信になる。成長にもなっているのかな」とうなずいた。

 復活を遂げた一年。与四球が昨季の33から25に減少したことが大きかった。四球が失点につながった昨季の経験を踏まえ「しっかり攻めていく」と意識。精神面でも「去年は打たれたらどうしよう、と丁寧に投げようとしすぎて四球になっていた。大ざっぱに考えながらできているのが、いいのかな」と弱気な心は消えていた。

 師匠の前で示した成長の証。猛虎の先発陣を背負うプライドが、静かに宿りつつある。(山手 あかり)

この記事のフォト

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年10月3日のニュース