甲子園の涙を越えて…仙台育英初の女子部員・星よつは「記録員として貢献したい」 東北大会は10日に初戦

[ 2025年10月1日 20:59 ]

仙台育英史上初の女子部員としてチームに貢献する星よつは(撮影・柳内 遼平)
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 秋季高校野球宮城県大会で優勝した仙台育英は10月9日に開幕する東北大会(岩手)の出場権を手にした。同部初の女子部員として学生コーチ兼マネジャーとして活躍する星よつは(2年)は、今秋の宮城県大会から記録員としてベンチ入り。野球部OBで巨人、西武でプレーした父の星孝典氏(東北学院大監督)に続き、「ライオン軍団」に飛び込んだ経緯を聞いた。(全2回の第2回 聞き手 アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

 ――この秋からベンチ入りして記録員を務めています。心境に変化はありますか。
 「以前から練習試合ではベンチでスコアを書くことはありましたが、公式戦になると緊張感や雰囲気が全く違いました。それをこの秋に初めて体感でき、チーム一丸となって戦うということも肌で感じました。スタンドからの応援も“ベンチに入るとこう聞こえるんだ”ということも初めて分かりました。ベンチもスタンドも、補助員たちも含めて全員で戦えている感覚がありました。これからもチーム全員で戦っていきたいと思います」

 ――この夏は星さんが入部してから初めてチームが甲子園出場を果たしました。アルプススタンドから見た聖地の景色はいかがでしたか。
 「本当に夢の舞台でした。秀光中の時にも一度、優勝した大会(22年夏)初戦を甲子園で見ました。その時も感動しましたが、自分がサポートの一員として携わっているチームが甲子園に行き、(部員として)アルプススタンドに入るというのは全く感覚が違いました。甲子園にしかない熱気、雰囲気を感じられたことはすごく貴重な経験でした」

 ――汗と涙の高校野球なんて言葉もあります。野球部に入って泣いた経験はありますか。
 「ありますね、たくさんあります。湯浅さんたちの代(23年夏)では県で負けた時も泣きましたし、(今夏の甲子園で)沖縄尚学さんに負けた時も号泣しました。毎日どんなに頑張っているかを見ていると、やはり思いがこみ上げてきます」

 ――仙台育英では初の女子部員としての日々を送っていますが、将来の夢は決まっていますか。
 「将来の夢はまだ考えられていませんが、マネージャーになったきっかけも人の成長を支える立場になりたいっていう思いがあったからです。将来も人の成長を見守ったり、手助けしたり、人に関わる仕事ができたらいいなと思います」

 ――いよいよ来春選抜出場が懸かる東北大会が始まりますね。意気込みをお願いします。
 「記録員として宮城県大会の時以上に貢献していきたいです。東北大会は岩手開催なので宿泊になりますが、その宿泊先でのサポートやデータの共有、管理といったマネジメントをしっかりできたらなと思っています。自分なりに頑張ります」(終わり)

 ◇星 よつは(ほし・よつは)2008年11月18日生まれ、宮城県仙台市出身の16歳。小2から小平美園レッドアローズで野球を始め、主に投手としてプレー。秀光中では秀光ボーイズで選手兼マネジャーを務める。仙台育英では学生コーチ兼マネジャーを務め、2年秋から記録員としてベンチ入り。好きな言葉は漫画ハイキュー!!の「ムリではなくムズカシイである」。趣味は絵画。憧れの選手は星孝典。身長は1メートル60。右投げ右打ち

 ≪10日に秋田中央と初戦≫1日に秋季高校野球東北大会の抽選会が行われ、組み合わせが決まった。宮城1位の仙台育英は10日に秋田3位の秋田中央と初戦を戦う。同ブロックには福島1位の聖光学院、青森1位の八戸学院光星などが入った。

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