清水、箱山、小堀、そして大岩翔斗 健大高崎の「捕手ブランド」を背負う次なるプロ注目捕手の覚悟

[ 2025年9月26日 21:07 ]

攻守両面でチームをけん引する大岩(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 秋季高校野球の群馬県大会は28日に準々決勝が行われる。4季連続で甲子園出場中の健大高崎は桐生第一との甲子園優勝経験校対決で4強進出を狙う。「谷間の世代」と称されるチームで扇の要を務めるプロ注目の大岩翔斗捕手(2年)に覚悟と決意を聞いた。

 この夏、健大高崎に栄光の歴史をもたらしてきた世代が引退した。今秋ドラフト候補の右腕・石垣元気、左腕・佐藤龍月らが中心になった3年生は同校初の甲子園優勝を飾った24年選抜から4季連続で甲子園出場を果たした。その黄金世代が引退した新チームで、レギュラーだった選手は石田雄星主将(2年)しか残っていない。秋季県大会では危なげない試合運びで準々決勝進出を果たしているが、経験の少ない投手陣をリードする大岩は危機感を抱いている。

 「自分は夏の群馬大会でベンチ入りさせてもらえたので上のレベルを知ることができました。今、自分たちの代はできていないことだらけと自覚していますし、チーム力は落ちると思います。自分が引っ張っていかなければならないと一生懸命やっています」

 健大高崎は数々の名捕手を生み出している。阪神・長坂、西武・柘植、是沢、広島・清水がプロ入りを果たしており、社会人野球の東海理化には立大での活躍が記憶に新しい戸丸、トヨタ自動車には昨年の高校日本代表に選ばれた箱山が所属している。東都大学野球の名門・中大では綱川がレギュラーを張り、夏で引退した小堀も大学野球の強豪校に進む予定で「健大の捕手に間違いなし」の評判だ。新チームでは主に「4番・捕手」として攻守両面をけん引する大岩もプロ球団のスカウトが注目する好素材だ。現在はチームを勝利に導ける捕手になるべく研鑽を積んでいる。

 「健大は上に良い捕手がいることで後輩が学ぶことができる。小堀さんには箱山さんがいて、箱山さんには清水さんがいた。ポジション別ノックで教えてもらう時間があり、木村亨コーチのトレーニング、生方啓介部長の配球論と、多くの人から学ぶことができるので良いキャッチャーが何人も育っていると思います。自分は今、ピッチャーが打たれたら自分の責任ということを強く意識している。配球でチームは良い方向にも悪い方向にも行くので一球の重さを実感しています。厳しく言うべき立場にはあると思いますが、逆に投手を褒めて乗せてあげることができていない部分もある。(アメとムチの)両方ができる捕手になりたいです」

 来春選抜の当確ラインとされる関東大会4強入りを果たすため、まずは群馬大会で決勝に進出し、関東大会の出場権を得ることが目標だ。「経験が少ないからこそ、できることってあると思う。伝統はしっかり残し、自分たちがプラスしていけば前のチームに近づける」。新チームも「間違いなし」の扇の要がけん引する。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

 ◇大岩 翔斗(おおいわ・しょうと)2009年1月6日生まれ、静岡県掛川市出身の16歳。大渕小3年から野球を始め、大須賀中では菊川ボーイズに所属し、2年春に全国大会出場。憧れの選手は巨人・小林。好きな言葉は「覚悟の野球」。50メートル走6秒5、遠投90メートル。高校通算6本塁打。1メートル80、78キロ。右投げ右打ち。

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年9月26日のニュース