不振のドジャース・ブルペン、世界一への障壁か 楽観と悲観が交錯する米メディアの論評

[ 2025年9月9日 06:32 ]

ドジャースのタナー・スコット(ロイター)

 米スポーツ専門局「ESPN」電子版とロサンゼルス・タイムズ紙が8日(日本時間9日)、ドジャースのブルペン不振がワールドシリーズ制覇を阻むかという点に注目している。それぞれ視点の違いがあるが、投手陣がチームの鍵を握っていることを強調した記事だ。

 ESPNは、先発陣が整いつつある一方で救援陣が防御率19位と低迷している現状を指摘しつつも、10月には立ち直る可能性を強調。タナー・スコットやカービー・イェーツといった大型補強組は苦しみ、スコットは9度もセーブ失敗を喫したが、過去にはレギュラーシーズンでブルペンが不安定でもポストシーズンで結果を出した例(19年ナショナルズ、23年レンジャーズ)があると指摘。ブレーク・トライネンやマイケル・コペックが復帰し、左腕もジャック・ドライヤー、アンソニー・バンダなど豊富でマッチアップに幅があるため「ブルペン崩壊で優勝を逃すことはない」と結論づける。

 一方、ロサンゼルス・タイムズ紙は、フロントと首脳陣が依然ベテラン救援陣への信頼を口にしている現実を重く見る。スコットやイェーツの不振に加え、アレックス・ベシア、エバン・フィリップス、ブラスダー・グラテロルら離脱者が続出。ブルペン防御率4.21(MLB19位)という数字の大きな要因になっているとし、2か月に及ぶ痛恨の敗戦の背景を詳しく描く。その上でデーブ・バーツ監督やマーク・プライアー投手コーチが「現有戦力で立て直すしかない」と繰り返す姿勢を伝えている。

 ただしスコットを守護神から外す可能性や、7日のオリオールズ戦で新人3人にリードを託した采配、大谷翔平の9回起用案まで浮上している点を報じ、迷いと模索を強調している。

 総じて、ESPNは「10月の短期決戦ではブルペンが急浮上する」と楽観的に捉え、ロサンゼルス・タイムズ紙は「主力不振と故障で信頼は揺らぎ、首脳陣は苦しい判断を迫られている」と現実の危機感を前面に出している。

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