【甲子園】沖縄尚学 悲願の初優勝!新垣有―末吉、盤石の2年生リレー 沖縄の思い乗せ総力でつかんだ頂点

[ 2025年8月23日 12:00 ]

第107回全国高校野球選手権大会第15日目 決勝   沖縄尚学3―1日大三 ( 2025年8月23日    甲子園 )

優勝し、歓喜の沖縄尚学ナイン(撮影・五島 佑一郎)    
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 勝利を決めた瞬間、選手の、そして応援する人々の喜びが爆発した。地鳴りのような大歓声が球場を支配する。春は2度の優勝経験があるが、夏は11回目の出場で初めての頂点。沖縄尚学(沖縄)が総力で悲願をかなえた。

 傾きかけた流れを力ずくで引き戻した。初回、日大三(西東京)に先制点を許したが、直後の攻撃ですぐさま得点を取り返す。2回、先頭の4番・宜野座恵夢(3年)が二塁内野安打で出塁すると、犠打で二塁へ。2死後、阿波根裕(3年)が左越えに同点二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。さらに1―1の6回には2死から一走・宮城泰成(3年)が二盗に成功し、宜野座が左前安打を放ち、勝ち越し点をたたき出した。2―1の8回にも宜野座が左中間二塁打で加点。打線の軸が少ない好機を確実に生かした。

 今大会3試合目の先発となった新垣有絃(2年)は初回に先制点こそ失ったが、140キロ台中盤の直球を軸に、スライダー、チェンジアップなど変化球を効果的に織り交ぜ、強打の日大三打線に的を絞らせなかった。4回には1死満塁のピンチを迎えたが、冷静に相手を打ち取り、5回から3イニングをパーフェクト投球。8回2死二塁の場面で背番号1の末吉良丞(2年)にバトンをつなぎ、2年生リレーで日大三打線を封じきった。

 沖縄県勢としては優勝した10年の興南以来、15年ぶりとなる決勝戦。決戦を前に、地元の盛り上がりは最高潮に達していた。決勝進出が決定した約2時間後には沖縄県那覇市に本社を置く日本トランスオーシャン航空(JTA)が22~24日の那覇―関西の定期便増便を発表。発表後、すぐに全席完売となった。

 支援の輪はどこまでも広がった。同校は甲子園出場に関連する経費をクラウドファンディングで募っているが、決勝進出決定後から寄付額が急増。目標金額1000万円をはるかに超え、試合開始早々に支援額は1500万円を超えた。

 アルプスには大応援団が形成され、声援、指笛で選手たちの背中を押した。米国統治下の1962年で校名は沖縄高校だった。のちに広島、阪神で活躍するエースの安仁屋宗八が奮闘したが、1回戦で広陵(広島)に4―6で敗れた。63年をかけて築き上げた歴史。人々の思いを背負い、自分の持てる力を出し切った選手たちによって、歓喜の瞬間は訪れた。

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