佐賀北 145球投げ抜き敗れた稲富は涙止まらず「もっと野球がしたかった」甲子園は「楽しい場所でした」

[ 2025年8月15日 18:51 ]

第107回全国高校野球選手権第10日 2回戦   佐賀北1―6明豊 ( 2025年8月15日    甲子園 )

<佐賀北・明豊>3回、力投する佐賀北・稲富 (撮影・須田 麻祐子)
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 佐賀北(佐賀)が明豊(大分)との九州勢対決に敗れ3回戦進出を逃した。0―0の5回に先発右腕・稲富理人投手(3年)が相手8番打者の辻田に3点適時二塁打を浴びるなど9回145球を投げ切り6失点(自責5)。11安打を放ちながらも得点は1点止まりで佐賀北の夏は終わった。

 涙が止まらなかった。145球を投げ切りながら、勝利をつかむことができなかった稲富は「もっと野球がしたかった。みんなが後押ししてくれたから、頑張ろうと思えた」と仲間たちに感謝した。

 4回まで無安打の快投も、5回に集中打を浴び3点を失った右腕は「後悔はないです」と言い切った。がばい旋風再び、と期待の声も大きかった今回の甲子園。「そういう声はありましたけど、自分たちは自分たちらしくやっていくと、チームの中で話し合ったので、自分たちらしくこの甲子園の舞台で野球ができて良かった」と偉大な先輩たちを意識せず自分たちのチームカラーで戦った。

 佐賀大会からほぼ一人で投げてきた稲富は「ずっと自分に投げさせてもらって、もうチームのみんなには感謝しかないです」と涙。「ずっと楽しもうって話してたんで。みんなで全員野球で頑張ろうって。最後、甲子園の舞台で楽しもうって、そういう気持ちでもうみんなで声を掛け合いました。自分たちは甲子園1勝っていう目標を立てて、そこは達成できて良かったんですけど、もう一回校歌歌いたかったです」と勝利の喜びも、敗戦の悔しさも経験した熱い夏。甲子園の舞台、マウンドは「他の大会とは比べものにならないぐらい楽しい場所でした。球場一体となって、チームみんなで甲子園を楽しめた。甲子園があったから自分たちも頑張れた。甲子園っていう場所に感謝したい」と最後は涙を拭い顔を上げ、最高の舞台に別れを告げた。

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