【高校野球】横浜・奥村頼人 松坂級二刀流だ2打席連発&好救援で決勝進出 偉業へ挑戦権獲得誓う

[ 2025年7月27日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 神奈川大会準決勝   横浜4―3立花学園 ( 2025年7月26日    横浜 )

横浜・奥村頼人らが甲子園で最後の「エースで4番」になってしまうのか…
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 今秋ドラフト候補に挙がる横浜(神奈川)の奥村頼人(らいと)投手(3年)が26日、神奈川大会準決勝、立花学園戦に「4番・左翼」で出場。4回にバックスクリーンにソロ本塁打を叩き込むと、5回には2打席連発となる右越え逆転3ランを放った。投げては9回のピンチで登板。打者2人を封じて試合を締め、4―3での勝利に貢献した。松坂大輔を擁した98年以来の甲子園春夏連覇を目標に掲げるチームは、27日の決勝で東海大相模と対戦する。 

 横浜のエースで4番はやはり試合を支配する。奥村頼が笑顔でダイヤモンドを回り、マウンド上では真剣な表情で投げ込む二刀流の姿は、大先輩である松坂大輔氏をほうふつさせた。

 「悪い流れが続いていたので払拭しようと。自分が流れを変えるという思いだった」

 0―3の4回。先頭で打席に立つと、高めの直球を振り抜いた。打球はバックスクリーンに達し「迷いなく振り抜いた結果、あそこまで飛んだ」と公式戦初本塁打で試合の流れを変えた。

 続く5回2死一、三塁。「今日の勝負を分けるのはおまえだ」と村田浩明監督から伝令を受け気合が入った。スライダーをすくい上げ「打った瞬間入ったかな」という打球は右翼スタンド中段へ。2打席連発で試合をひっくり返した。

 打撃だけではない。4―3で迎えた9回。4番手の織田翔希(2年)がボークなどで1死三塁のピンチを招くと左翼からマウンドへ。「マウンドに上がる準備はできていた」とカウント1―2から1球で空振り三振に仕留めた。続く打者は三ゴロに仕留めてゲームセット。投打での活躍に、ネット裏に集結した8球団のスカウトをうならせた。巨人・森中聖雄スカウトは「投手としてはバランスが整っている。打者としてもあれだけ打てるのは魅力的」と評価した。

 準々決勝の平塚学園戦では先発を任されるも、1回2/3を4安打3失点で降板。打者としても4打数無安打に終わった。チームは9回に逆転サヨナラ勝ちし、奥村頼は安堵(あんど)の涙を流した。「前の試合でチームのみんなに助けてもらった。みんなから“準決勝は頼むぞ”と言われた」と2試合連続の逆転劇を呼び込んだ。

 27日の決勝の相手は4季連続となる東海大相模。夏の決勝は通算10度目で昨夏は4―6で惜敗しただけに「甲子園に忘れたものもある。自分たちのやることをやれば間違いない」と奥村頼。98年にエースで4番を務めた松坂先輩以来の甲子園春夏連覇の偉業へ。ライバルを倒し、その挑戦権を得る。(小林 伊織)

 ◇奥村 頼人(おくむら・らいと)2007年(平19)9月8日生まれ、滋賀県彦根市出身の17歳。小学校時代は高宮スポーツ少年団に所属。彦根中では滋賀野洲ボーイズに所属し、関西選抜入り。好きな食べ物は牛タン、ラーメン。最速146キロ。1メートル79、84キロ。左投げ左打ち。

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