【高校野球】豊中78年ぶりに8強進出

[ 2025年7月22日 19:48 ]

第107回全国高校野球選手権大阪大会5回戦   豊中7-3千里青雲 ( 2025年7月22日    豊中ローズ )

78年ぶりのベスト8進出に貢献した豊中のエース右腕・石田昂大(右)と主将で捕手の中原健吾
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 78年ぶりの快挙だ。古豪・豊中が千里青雲との公立校対決を制し、1947年以来のベスト8進出。昨秋から指揮を執る白井晶浩監督(35)は「生徒たちは自分たちで考えながら、思い切ってやれたのが勝因。選手は一戦一戦、確実に成長しています」と目を細めた。

 全国高等学校野球選手権大会の前身、全国中等学校優勝野球大会発祥の地・豊中グラウンドの記念碑から東へ約1・5キロに位置する府内有数の進学校。今春も大阪大49人、神戸大30人など卒業生の多くが国立難関大に合格した。この日も3年生部員は午前中に補充授業を受けてから球場入り。ほとんどの部員が国公立大を目指すという文武両道を貫くのが当たり前となっている。

 甲子園には旧制豊中中時代の28年に出場したが、その後は長らく低迷。47年に4強入りしたが、その後は75年、80年と、一昨年の5回戦進出が最高成績。ベスト8の壁に跳ね返されてきた。2年前の快進撃を1年生として目の当たりにした石田昂大(3年)―中原健吾(3年)のバッテリーがチームをけん引した。

 エース右腕・石田はこれまで全4試合に先発。春よりも制球力と球威が増した。試合前から「疲れはない。大丈夫です」と笑顔を見せていたとおり、連戦の疲れも見せず、この日も4回2失点と持ち前の粘りの投球。猪崎悠太郎(2年)に後を託した。

 石田は打っては1点を追う6回2死一、三塁から右前に同点打。逆転劇をお膳立てした。主将の中原もチームをまとめ、俊足を生かしてバント安打を決め、適時二塁打も放つなど、攻守に貢献した。

 応援席には在校生や野球部関係者が大挙押し寄せ、声援を送った。豊中高野球部OB会の役員を務め、現在は同校で英語教師を務めている浅尾悦司さんは複雑な思いで戦況を見つめた。渋谷高、豊中高で野球部監督を歴任した後、一昨年まで千里青雲高の校長を務めた。今年の3年生部員は“校長ノック”として自らノックバットを振るい、ともに練習に汗を流した生徒たちだ。「どちらも応援できないので、攻撃している方だけに拍手を贈りました」と母校の勝利にも複雑な笑みを浮かべていた。

 昨秋から週1回、大阪医療福祉専門学校から理学療法士を目指す学生が来校。選手たちにトレーニングを指導し、メディカルチェックを手助けしてくれている。選手もたくましくなり、快進撃につながった。

 昨秋は初戦で7回コールド負け。今春も2回戦で完封負けしたナインが、気がつけば公立勢唯一の準々決勝へ。次戦の相手は東海大大阪仰星だ。「相手はどこも強いチームばかり。できることを思い切って挑戦できればいいですね」。白井監督は虎視眈々(たんたん)、さらに上を見据えている。

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