【高校野球】西武台2年連続8強 憧れ門田博満ばり!田代がソロ含む2安打2打点

[ 2025年7月22日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 埼玉大会5回戦   西武台8―3春日部共栄 ( 2025年7月21日    レジスタ大宮 )

<春日部共栄・西武台>初回、ソロを放つ西武台・田代(撮影・大城 有生希)
Photo By スポニチ

 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会は21日、26大会で90試合が行われた。埼玉大会5回戦では西武台が4番・田代寛人内野手(2年)のソロを含む2安打2打点の活躍など、強豪・春日部共栄に8―3で勝利。プロ野球歴代3位の通算567本塁打の「不惑の大砲」門田博満に憧れる2年生4番が、2年連続で夏は同校最高タイとなる8強進出に導いた。

 “本家”をほうふつさせる豪快なアーチを右翼席上段にかけると、誇らしげに右腕を掲げた。1メートル72の「小さな大砲」が悠々とダイヤモンドを一周。田代が1―0の初回2死から高校通算8号など、2安打2打点でベスト8入りに貢献し「むちゃくちゃうれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。

 体重95キロのムチムチな左打ち。理想は“ポパイ”の愛称で親しまれたプロ野球歴代3位の567本塁打を誇った身長1メートル70の門田博光だ。小学生時代から「同じ左打ちの強打者になってほしくて」と父・益央さん(51)が動画を見せながら指導。「強い打球を飛ばせば何かが起こる」という教えの通りフルスイングで勝利への扉を開いた。

 1点を追う5回1死一、三塁では地をはうような強烈な同点の中前適時打。先頭だった無死一、二塁からの延長10回タイブレークでは、同点だったがサインは「打て」だった。2球目の直球を迷いなく引っ張ると強烈な打球が二塁失策となり、二塁走者が決勝の生還。フルスイングが3得点につながり「自分のスイングをした結果」と誇らしげだった。

 一時は体重が107キロまで増えたが「4番としてチームを勝利に導くために」と、昨冬から減量を決意。帰宅途中のコンビニで毎日のように買っていたフライドチキンを我慢するなど、12キロの減量に成功した。体の切れが増すなど、プレーにも好影響が出ており「夏が終わるまで誘惑にも負けません」と誓う。

 昨夏は優勝した花咲徳栄に準々決勝で惜敗。0―8から追い付き、延長10回タイブレークまで持ち込んだが9―12で力尽きた。「先輩たちの夏を終わらせないために4番として自分が引っ張りたい」。浦和学院、花咲徳栄など優勝候補が消えた戦国埼玉で「令和の門田」が、主役に名乗りを上げた。(村井 樹)

 ◇田代 寛人(たしろ・ひろと)2009年(平21)2月2日生まれ、埼玉県出身の16歳。戸塚北小入学前から野球を始める。戸塚中時代は越谷ボーイズに所属。西武台では1年秋から4番を担う。好きな食べ物はカツ丼。1メートル72、95キロ。右投げ左打ち。

 ▽門田博光 南海、ダイエー(現ソフトバンク)、オリックスで活躍し、いずれもプロ野球歴代3位の通算567本塁打、1678打点の左の強打者。1948年(昭23)2月26日生まれ、山口県出身。天理からクラレ岡山を経て69年ドラフト2位で南海入りした。40歳だった88年に44本塁打、125打点で2冠王、史上最年長でMVPにも選出され「不惑の2冠王」「不惑の大砲」と呼ばれ、「ポパイ」の異名でも愛された。06年に野球殿堂入り。23年1月に74歳で亡くなった。

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年7月22日のニュース