西武・渡部聖 プロ初逆転弾 獅子の若大将で借金生活回避「自信を持って戦う」

[ 2025年7月11日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―1楽天 ( 2025年7月10日    ベルーナD )

<西・楽>6回、渡部聖が2ランを放つ(撮影・篠原岳夫)
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 若大将がチームの危機を救った。西武のドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)が10日、楽天戦の6回に逆転6号2ランを放ち5―1での勝利に導いた。連敗を4で止め、借金生活突入を阻止する10試合ぶりの一発。逆転打はプロ初で、いずれも11試合ぶりの2桁安打となる12安打、5得点と湿りがちだった打線を活性化させた。

 きっかけを探していた。試合前の時点で4試合、16打席無安打。渡部聖は通常の880グラムより10グラム軽い870グラムの新しいバットを手に、長いトンネルを抜けた。

 0―1の6回2死一塁。岸の初球139キロ直球を完璧に捉えて確信した。左翼席に逆転6号2ラン。7月は試合前まで27打数2安打で打率・074と不振が続き、この日は3番を外れてプロ初の「6番・左翼」で先発したが奮起した。左足首捻挫から復帰した6月27日以来10試合ぶりの一発。重圧をはね返し「久々の感覚。打てない期間が想像以上に長く感じていたので肩の荷が下りた」とホッとした表情を浮かべた。

 新人ながらバットへのこだわりは人一倍強い。プロ入り前に岐阜県養老町にあるミズノ社のバット工場に足を運び、ミリ単位でグリップを調整。「頼もしいバットが好き。握っただけで“このグリップだ”と分かる」と唯一無二のバットを使っている。シーズン中もグリップにテープを貼るなど、太さを調子に合わせて微調整。この日は重さの違うバットで挑み「どうやって結果を出すかを考えれば笑える日もある」と試行錯誤が生んだ結果に胸を張った。

 ファン投票での球宴出場決定後の初アーチ。球団新人のファン投票選出は99年松坂大輔、野手では86年清原和博以来39年ぶりだ。2回は右翼へ二塁打、8回は中越え三塁打と3安打2打点の大暴れ。「ずっと応援してもらっている中で、何とか流れを変えたかった」とファンに改めて感謝した。

 7回は長谷川が左翼線へ2点二塁打を放ち、10戦連続3得点以下だったチームが5得点。負ければ借金生活となる一戦で「獅子の若大将」が連敗を4で止めた。プロ初の逆転打となる一発で呼んだ勝利。「本当に価値ある勝利。と4位からの逆襲へ打線を引っ張っていく。(福井 亮太)

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