ドジャース・大谷 31歳の心境告白 初のバースデー登板で3連続Kなど2回無失点の好投

[ 2025年7月7日 01:30 ]

インターリーグ   ドジャース4―6アストロズ ( 2025年7月5日    ロサンゼルス )

初回を投げ終えベンチに戻るドジャースの大谷(AP)
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 ドジャース大谷翔平投手(31)が5日(日本時間6日)、投手復帰4戦目のアストロズ戦に「1番・投手兼DH」で出場し、3者連続三振を奪うなど2回1安打無失点と好投した。日米通じて初のバースデー登板で最速100・9マイル(約162・3キロ)を計測して年齢と同じ「31」球を投げ、9回には3試合ぶり安打となる右前打で4打数1安打。チームは2連敗でも、“31歳の現在地”を大いに語った。

 日米通じて初のバースデー登板で投打同時出場。一塁走者で試合終了を迎えた大谷は5分後には球場通路に現れた。「もう自分の誕生日がうれしいという年ではない」とはにかみ、「“おめでとう”と言ってもらえることに対してはうれしい。普段と同じようにプレーできればいいかなと思ってマウンドに行った」と率直な気持ちを言葉にした。

 投球は圧巻だった。特に2イニング目は最速100・9マイル(約162・3キロ)を投げ込み、スイーパーも切れて3者連続奪三振。復帰4戦目で最多の31球を投げた。復帰2戦目から5イニング連続無失点。「もうちょっとカーブとスプリットを試せれば良かったけど、スライダーで三振を取れそうな雰囲気があった。アウトを優先して投げた」と冷静だった。

 6月に投手復帰して2年ぶりに二刀流の日々を体感。「年を取ったとは思わない。あまり変わらない。20代前半と感覚的な違いはない」と肉体的な自信を明かした上で精神的な変化を「だいぶ違う」と認めた。

 「家庭を持って子供が生まれればまた変わる。グラウンド外も、グラウンドでも、人生観を変えるようなことは、必ずしもプラスな部分だけではないけど、自分を成長させてくれる」

 昨年は2月に真美子夫人との結婚を発表し、開幕直後は専属通訳だった水原一平受刑者の違法賭博問題が発覚。苦難を乗り越えワールドシリーズを制し、今年4月には第1子となる長女が誕生した。この2年は移籍を含めて環境が多く変わり「何事も経験かなと思う」と実感を込めた。

 いまや誰もが認めるスーパースターの一人。31歳の誕生日に合わせて大リーグ公式SNSは幼少期の秘蔵写真を紹介し、試合前には両軍監督が話題に出した。本拠地ファンからは祝福の声援が飛び、2回のマウンドを降りる際には球場名物のオルガン演奏で「Happy Birthday to You」が流された。

 球宴前の登板は残り1試合を予定。デーブ・ロバーツ監督は「投球の感覚はだんだん良くなっている。(今季中に)5、6イニングを投げることは実現可能。いつになるか分からないが、目指していく」と期待を膨らませた。じっくり、焦らず、二刀流完全復活へ前進を続ける。(柳原 直之)

 ≪19年は誕生日弾≫大谷のメジャー移籍後の誕生日の通算打撃成績は26打数3安打、打率.115、1本塁打、1打点と相性が良くない。エンゼルス時代の19年(25歳)にバーランダー(現ジャイアンツ)から初のバースデー弾。日本ハム時代は12打数5安打、打率.417、2本塁打、6打点と好相性で、14年(20歳)はプロ初の1試合2発&4打点をマークした。

 ≪2回投球前に粘着物質検査≫審判による大谷への「粘着物質検査」が2回のマウンドへ上がる前に実施された。21年6月から粘着物質使用による不正投球の取り締まりを強化し、先発投手の検査は主に初回終了後が通例。打順1番の大谷は後攻の本拠地戦では初回を投げ終えた後に検査を受けて慌ただしく打席に向かっていた。今回の運用変更は「新・大谷ルール」になりそうだ。

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