広島・菊池 9回逆転2点打!今季東京ドーム初勝利に新井監督も「良い流れがまた来そうだな」

[ 2025年7月7日 05:45 ]

セ・リーグ   広島3―2巨人 ( 2025年7月6日    東京D )

<巨・広>9回、菊池が2点打を放つ(投手・大勢)(撮影・篠原 岳夫)
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 広島・菊池涼介内野手(35)が6日、バットでチームの窮地を救った。敵地での巨人戦で、1点を追う土壇場の9回に、チームで62イニングぶりの適時打となる値千金の逆転2点打を放ち、2位死守につなげた。1点劣勢の6回には、中村奨成外野手(26)が連続イニング無得点を40で止める左越えへの同点4号ソロ。接戦を3―2で制したチームは連敗を2で止め、東京ドームでは今季6試合目で初勝利を挙げた。

 菊池の集中力はマックスだった。1点を勝ち越されて迎えた土壇場の9回。巨人・大勢から2本の安打と死球で1死満塁の好機を築く。初球の152キロ直球はファウル。続く2球目、153キロの外寄り直球を振り抜くと、快音を発したライナーは中前で弾んだ。

 「たまたまだけど、うれしいですね。野間さんの1000試合(出場)もあったし、何とか勝ちで終わりたいと思って打席に入った」

 小園と野間が相次いで生還すると、静かだった三塁ベンチは蜂の巣をつついたような大騒ぎだ。6月29日の中日戦でファビアンが打って以来、チームにとって実に62イニングぶりの適時打。前夜まで4敗1分けだった東京ドームでの今季初勝利を呼ぶ逆転2点打となった。

 長く暗いトンネルの真っただ中にいた。チームは3試合で無得点が続き、6回に中村奨のソロで挙げた1点が41イニングぶりの得点。菊池自身、堅守での貢献度は高くても、打撃は低迷状態にあり「打っていないからね。戦力になれるように」と必死にもがいてきた。

 チームの休養日にはマツダスタジアムに足を運ぶのが日課。ブルペンでただ一人、バットのヘッドが落ちないように意識し、ティーやフリー打撃を黙々とこなす。16年に最多安打を獲得しても実績にあぐらをかかない。全ては、打撃でもチームに貢献するためだ。

 「よく打ったね。ああいう場面で打つのがベテランの力。大勢には良いアプローチをしていたので、キク(菊池)に任せた」。ベンチに坂倉が控える中で菊池を打席に送った采配を、新井監督はそう説明。敵地での連敗を止める勝利には「凄く大きい。良い流れがまた来そうだなと感じる」とし、白い歯をのぞかせた。

 「(打者は)みんな打ちたいと思うし、投手だって抑えたいと思っている。(結果を出すのは)難しいけど、プロはかみ合わない、仕方がない、では済まされない。だから、この年齢でも試行錯誤する。東京からの長い移動があって1日空くけど、自分なりにやれることはやりたい」

 あす8日からは本拠地で首位の阪神と3連戦。遠征先で浮上へのきっかけをつかんだ菊池が攻守両面でまだまだ存在感を発揮する。 (江尾 卓也)

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