フィリーズ傘下の青柳が「株式会社actway」設立で取締役に「現役の間にやることに意味がある」

[ 2025年7月7日 10:00 ]

青柳晃洋
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 元阪神でフィリーズ傘下2Aリーディングに所属する青柳晃洋投手(31)が7日、大学時代にバッテリーを組んだ木南了氏とともに「株式会社 actway」(本社・東京都渋谷区、代表取締役・木南了)を設立することが分かった。

 同社の取締役に就任した青柳は7日、本紙の取材に応じ日本の現役プロ野球選手では異例の会社設立の経緯や、事業内容に込めた思いなどを明かした。

 「actway」はスポーツを通じて得た学びや経験、挑戦する価値をビジネスの分野にも還元することなどをテーマにして事業展開する予定。学生やビジネスパーソンなどスポーツとは別業界の人材を対象にした講演や研修も予定しており、青柳は「なんで結果が出るまで挑戦を続けられるのか、とか。自分たちなら当たり前のことがビジネスの世界だったら当たり前じゃなかったりする。失敗した後のマインドセットを僕が一般の方やビジネスパーソンにも伝えられる部分もあると思う」と意欲を語った。

 他にも、企業とパートナーシップを結びXとインスタグラムで合計16万人以上のフォロワーを持つ青柳の発信力も生かした商品やブランドのPRなども行っていく。「輪が広がることで、できることも増えていくので。多くの企業様とウィンウィンの関係を作っていければ」。自身の発信をきっかけに、企業間同士のつながりの創出も目指していく。

 現役選手では異例と言えるシーズン中の会社設立のきっかけは、米国で見た“景色”の違いだった。

 「僕はマイナーにいますけど、マイナーの選手でも野球以外に投資をしたり、別のビジネスをしてる選手が本当に多いんです」。

 特に感銘を受けたのは、同い歳でメジャー経験も豊富な捕手のスタッブスの姿だった。 「朝、毎日パソコンを開いて誰かと喋ってるんですよ。何をしてるんだろう?と思って本人に聞くと投資先が3つぐらいあるらしくて。次はこうしていこう、という話をしたり。スタッブスは“野球、野球ってなるとしんどくなる。野球の結果だけで自分の人生が決まらないように”と言っていました。気持ちの切り替えにもなるから、野球へのスイッチにもなるよ、と」

 青柳自身、プロ野球選手のセカンドキャリアに関して元々、危機感を抱いていた。

 「日本はクビになった後、結構しんどいと思うんです。僕がそうであるように、世間を知らない部分もある。そこで30、40歳過ぎていきなり社会に出ると知らないことが多すぎる。現役の間に会社ってこういう動きをしてるんだとか、こうやってお金は動いていくんだとか、知っておくことは大事だなと」

 代表取締役となる帝京大野球部の1つ先輩の木南了氏とはかねてから「挑戦」を軸にした会社の事業内容などを話し合ってきており渡米1年目というまさに「挑戦のただ中」での会社設立となった。

 青柳は昨オフ、ポスティングでのメジャー挑戦を表明しフィリーズとマイナー契約。現在は2Aリーディングに所属し先発ローテーションの一員として昇格を目指している。

 「シーズン中に何をしてるんだ、と厳しいことを言われることもあるかもしれないですけど、現役の間にやることに意味があると思っています」。野球選手と取締役の二足のわらじで挑戦を続ける。(遠藤 礼)  

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