日本ハム・達 大谷超え!全て先発でデビューから無傷の6連勝 新庄監督「ルール違反の完投」

[ 2025年6月30日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2―1西武 ( 2025年6月29日    ベルーナD )

<西・日>プロ初完投勝利の達は伏見と喜び合う(撮影・篠原岳夫)
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 日本ハムの達孝太投手(21)が29日、西武戦に先発して4安打1失点で9回を投げ抜き、プロ初完投で今季5勝目をつかんだ。22年のデビューから無傷の6連勝となり、全て先発登板での勝利では先輩の大谷翔平(現ドジャース)が持つ球団記録を更新した。デビューから全て先発登板での6連勝は、球界全体でも史上初めて。今季チームでは7人目の完投投手となり、首位を走るチームに心強い新星が誕生した。

 21歳が球場を支配した。その名は、達孝太。まさに「It’s KO TIME(イッツ コウ・タイム)」。日本ハムが誇るダルビッシュ(現パドレス)、大谷のイケメン長身右腕の系譜を継ぐ男が、念願のプロ初完投でデビューからの連勝記録を更新した。

 「もう少し点を取ってほしかったんですけど…。何とか1点でしのげた。(完投を)ずっとしたかった」

 蒸し暑い敵地ベルーナドーム。27日には相手エース今井が熱中症で緊急降板し、新庄監督は「この球場だけは完投はなし」と話していたが、性格的にそう言われると逆に燃える。「完投する気満々でした」とプロ最多115球で投げ切った。

 2回にネビンにソロを被弾し、助っ人には4安打されたが、この日最速153キロの直球とスライダーを軸に他の打者には一本もヒットを許さなかった。自己最多タイの8奪三振には「9回を投げて三振8個は納得できない。物足りない」と満足していない。新庄監督は「ボスの言うことを聞かん子やね。ルール違反の完投。でも、よく投げ切った」と冗談めかしながら称えた。

 デビューから無傷の6連勝は、球団では13、14年の大谷の5連勝を抜く大記録だ。大谷より1センチ大きい身長1メートル94で、1キロ少ない体重101キロ。同じく端正なマスクで女性ファンも多い。「あまり(大谷の記録は)意識はしていなかったけど、連勝を伸ばしていきたい」。プロ4年目で通算8試合目の登板。デビューから全て先発登板での6連勝は、昨年の西武・武内らのプロ野球記録も更新した。

 大谷と同じく、野球に真摯(しんし)に向き合う。天理時代は、両親に頼み込み80万円の投球計測機器「ラプソード」を購入して自身を分析した。昨年12月には年俸1050万円ながら、自費を約400万円もはたいて、単身での米国武者修行も敢行。ジャガイモばかりの食事に苦しみつつ、動作解析などを行い今季につなげた。2年目には「中途半端に(1軍に)上がって2勝3敗とかの成績はいらない」と豪語していたビッグマウスぶりも、自身の取り組みを信じるからこそだった。

 今季のチーム完投数は15に伸び、新庄監督がシーズン31完投を目標に掲げる「完投王国31」の7人目のメンバーに新たに加わった。「次は完封したい」と宣言。実現する実力とポテンシャルは十分に備わっている。(田中 健人)

 ≪達 プロ4年目も新人王の資格持つ≫日本ハムの達はプロ4年目だが昨季まで8イニングしか投げておらず、新人王の資格を持つ。有望な候補に躍り出たが「終わってから獲れたらラッキーぐらいの感覚。獲りにいくものじゃないと思うので、そんなに意識せずにやります」と強調した。今季は混戦模様で同僚の細野と柳川や、西武の渡部聖と菅井と山田、楽天・宗山、ソフトバンクの前田純と松本晴、ロッテの田中晴と山本と寺地らが競っている。

 ≪デビューからの最多連勝記録は堀内恒夫の13連勝≫達(日)は昨年10月3日ロッテ戦のプロ初勝利から6連勝となった。ここまで通算8試合全て先発登板。プロ初登板から全試合先発登板で無傷の6連勝は15年高木勇人(巨)、23年山下(オ)、24年武内(西)の各5連勝を抜く最多記録になった。また、チームで新人から無傷の6連勝以上は03~06年武田久以来5人目(最多は85~87年松浦宏明の7連勝)。ただし、過去4人はいずれも救援勝利を含み、全て先発勝利は13、14年大谷の5連勝を更新する球団最多となった。なお、デビューからの最多連勝記録は66年堀内恒夫(巨)の13連勝。

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