ドジャース・大谷 狙われた報復死球 宿敵パドレスと両軍合計3死球 猛抗議ロバーツ監督今季初退場

[ 2025年6月19日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース8―6パドレス ( 2025年6月17日    ロサンゼルス )

17日(日本時間18日)のパドレス戦で3回に死球を受けた大谷(AP)
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 宿敵との遺恨再燃だ。ドジャースは17日(日本時間18日)、パドレスに8―6で逆転勝利で4連勝も、大谷翔平投手(30)への3回の“報復死球”を発端に警告試合となり、抗議したデーブ・ロバーツ監督(53)が退場する事態となった。昨年の地区シリーズでも遺恨を残した同地区のライバル。663日ぶりの投手復帰から一夜明けた大谷は3年ぶりの4三振と沈黙も、4連戦の2戦目で計4死球と一触即発の状態になった。 

 「ア~ッ!」という甲高い声がドジャースタジアムに響いた。顔をゆがめ、体をくねらせて苦痛に耐える大谷。2―3の3回1死走者なし、先発右腕・バスケスの2球目の93・8マイル(約151キロ)直球が一直線に右太腿に直撃した。5万1555人のスタンドからは大ブーイング。一触即発ムードが充満した。

 審判団は直後に警告試合を宣告。直前に2番手のトリビノが、パドレス・タティスに死球を与えたことが発端だった。だが、納得いかないデーブ・ロバーツ監督が説明を求めるため、ベンチを出た瞬間に退場宣告。今季初、通算13度目の退場となった後も約2分間、猛抗議した。

 試合後「オフィスから見ることになったが、素晴らしい試合だった」と逆転での4連勝を称えた指揮官だが怒りは収まらない。「大谷の死球は報復か?」と問われ「間違いなくそう思う。明確に意図的だった。バスケスのような右投手が(左打者に)当てるのは簡単ではない。それまでは制球ミスのような球はなかった」とまくし立てた。結局両軍計3死球。敵将のマイク・シルト監督も「後味が悪い」と話した。

 同じナ・リーグ西地区の宿敵は、遺恨続きだった。昨年の地区シリーズ。第2戦でタティスに死球を与えたド軍・フラーティが、マチャドとののしり合い。さらにマチャドが三塁からロバーツ監督に向けてボールを投げた疑いも浮上し、ロバーツ監督が「非常に無礼な行為」と非難するなど大いに荒れた。前日は死球を受けたパヘスが、パ軍・シースをにらみつける一幕。試合後にその行為に関しマチャドが「もし(わざと)誰かに当てるなら、もっとたくさんスーパースターがいる」と発言したのも引き金の一つとなった。

 大谷は前日の663日ぶりの投手復帰でお疲れモードか、22年9月7日以来3年ぶりメジャー5度目の4三振で通算1002三振に到達。死球のあとは一塁で笑顔を見せる場面もあった。だが、4回に2打席連発となる同点ソロなど、4安打3打点で逆転勝利に貢献したパヘスは「大谷のような偉大な打者が当てられるのはフラストレーションがたまる。ケガがなくて何よりだ」と憤りを隠さなかった。5ゲーム差とした地区3位のパ軍とは18日(日本時間19日)から2試合、さらにシーズン終盤の8月に6試合を残す。因縁のバトルに一層、不穏な空気が漂い始めた。(小林 伊織)

 ≪パドレス・バスケス「故意ではなかった」≫大谷に死球を与えたパドレスの右腕・バスケスは「全てのことがあそこでは起こり得る。我々のプランの一部であり、投球を実行した。事前に計画していたのは内角へ速球を投げることだった」と含みを持たせつつ「故意ではなかった」とした。マイク・シルト監督は、直前にド軍・トリビノがタティスに与えた死球について「今日、またぶつけた。あまりいい気分ではなかった」と憤りを隠さず。警告試合になったことには「審判団と話した。“僕としては後味はよくない”と言った」と 話し た。

 ▽大谷への報復死球 エンゼルス1年目の18年8月25日のアストロズ戦。バーランダーからメジャー初の4番弾となる2ランなど2安打も、8回に救援投手から腰へ死球。直前のア軍・アルテューベへの死球の報復だった。また、21年9月16日のホワイトソックス戦では9―3の9回2死、右腕ライトから右ふくらはぎに死球。審判団が報復死球としてライトに退場を命じ、抗議したホ軍のトニー・ラルーサ監督も退場。2日前にエ軍投手がホ軍の主軸2人に死球を与えていた。

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