西武・炭谷 プロ2度目、3986日ぶりサヨナラ打!「二度とないと思っていた感覚」 貯金4で2位浮上

[ 2025年6月12日 05:30 ]

交流戦   西武3―2阪神 ( 2025年6月11日    ベルーナD )

<西・神>9回、サヨナラ打を放った炭谷(撮影・藤山 由理)
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 ベルーナドームが歓喜に包まれる約8時間前。西武・炭谷は誰もいないグラウンドで一人、黙々とロングティーに汗を流していた。プロ20年目。大ベテランは努力は裏切らないことを知っていた。だから、野球の神様は劇的なサヨナラ打というプレゼントをくれた。

 「最高です。懐かしい。もう忘れていたし、二度とないと思っていた感覚」。9回の守備から途中出場。その裏に同点に追いつき、2死満塁で打席が回ってきた。愛用の魚雷バットで岩崎の直球を逆方向へ。詰まった打球が二塁手の頭を越える。10歳以上も年下の若手に大量の水をかけられた37歳は「日頃の恨みを晴らされてるんでしょうね」と笑った。サヨナラ打はプロ2度目。14年7月13日のオリックス戦以来、3986日ぶりの劇打だった。

 笑い話が現実になった。炭谷と岩崎の対戦成績は通算6打数3安打。得点圏では3打数2安打で、前日から西口監督らと「相性いいなあ」と笑い合っていたという。炭谷は「まさかね。こんな場面で回ってくるとは」と驚き、指揮官も「淡い期待はしていたけど、追い込まれて諦めも…。しぶとく打ってくれた」と大喜びだ。

 昨年、古巣の西武に復帰してからホームでは必ず行う試合前のロングティー。「邪魔をしちゃいけない」と若手のアーリーワークの前にグラウンドを使う。6月に入って「急に打撃の感覚が良くなった」というのも不断の努力の成果だろう。今季5度目のサヨナラ勝ちでセ・リーグ首位の阪神に勝ち越し。貯金4で4位から2位に浮上した。若手から「銀さん」と慕われる炭谷が、チームの一丸ムードをさらに強固にした。(鈴木 勝巳)

 ≪西武 今季5度目サヨナラ勝ち≫炭谷(西)が14年7月13日オリックス戦以来11年ぶり2本目のサヨナラ安打。チームのサヨナラ勝ちは今季5度目で、オリックスに並ぶ両リーグ最多になった。また、パ最少の5度しかなかった昨季のチームサヨナラ勝利数に早くも並んだ。

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