伊東勤氏 ドジャース・大谷が打撃フォーム修正で本塁打 次の打席メッツ・千賀は直球で三振取る強い意志

[ 2025年5月27日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース1ー3メッツ ( 2025年5月25日    ニューヨーク )

<メッツ・ドジャース>初回、千賀(手前)から先頭打者本塁打を放つ大谷(撮影・木村 揚輔)
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 ドジャース・大谷VSメッツ・千賀。大谷が初回に5試合ぶりとなる18号の先頭打者本塁打を放った一方、2打席目以降は空振り三振、中飛と千賀が押さえた。スポニチ本紙評論家・伊東勤氏が、大谷VS千賀の3打席の対決を振り返った。

 大谷と千賀、2人の対戦のポイントは直球だと思っていた。千賀のフォークがいいのは分かっている。フォークで打ち取るまでにどんな形で追い込んでいくのか。スライダー、シンカーも投げているが軸になるのは直球。直球が走っていればフォークがより効いてくる。3度の対決、いずれも直球がカギになった。

 【第1打席(=初回無死走者無し)】初球カットボールがボールになった2球目。千賀としてはこの試合、直球をどんな感じて投げられるかと手探りで投じた1球。真ん中低めに来た152キロを大谷は鋭いスイングでものの見事にスタンドまで運んだ。前日まで大谷は左投手に苦しみ打撃フォームを崩されているように見えた。千賀としても大谷の状態はそれほどよくないと感じていたはず。いきなり打たれて衝撃を受けたと思う。

 右の千賀ということもあり大谷は打撃フォームを微妙に修正していた。左投手の場合は右肩を開き気味に構える。この打席では右肩の開き幅を少し狭め、投手に正対に近い形で構えていた。前日まではかかと体重になり、外角の球に泳がされていた。そこも修正し、理想的なフォームで直球を打ち返した。

 【第2打席(3回1死走者なし)】千賀が意地を見せた。初球内角低めのカットボールを振らせて外のフォークで追い込んだ。3球目はフォークの選択もあったが思い切り腕を振って外角高めボール気味の直球。大谷のバットは空を切った。あえて3球勝負、あえて前の打席でホームランされた直球で三振を取りに行った。千賀の強い意思が伝わる投球だった。

 【第3打席(5回1死一塁)】2点差、走者を置いての対戦。千賀は長打警戒、アウトコース中心で球種を駆使しての配球となった。初球フォークから入ってカットボール、フォーク、シンカーでカウント2―2とした。5球目、千賀は真ん中高めに152キロ直球を投じた。。前の打席で高めの直球で空振り三振している大谷は直球が頭にあって何とかファウルにした。そして6球目、千賀は外角へのフォーク勝負。若干高かったが直球の残像があった大谷はタイミングをずらされ、当てるのが精いっぱい。中飛に倒れた。結果球はフォークだったが、5球目の直球が勝負を分けた打席。見応えのある3打席の勝負だった。

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