広島・小園 亡き祖父にささぐ逆転満弾 13日に他界「本当にパワーをもらった」 プロ初劇弾

[ 2025年5月16日 05:45 ]

セ・リーグ   広島5―1巨人 ( 2025年5月15日    マツダ )

<広・巨>6回、逆転満塁弾を放った小園(撮影・光山 貴大)
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 亡き祖父にささげる一発だ。広島・小園海斗内野手(24)が15日の巨人戦で、0―1の6回、プロ7年目で初となる満塁本塁打。これが決勝弾となり、3連勝に導いた。お立ち台では、祖父・義光(よしみつ)さんが13日に81歳で亡くなっていたことを告白。今季2号アーチを天国に届けた。チームは首位・阪神と0.5ゲーム差に肉薄。きょう16日からの直接対決3連戦で、4月24日以来の首位奪回を期す。

 本拠地マツダスタジアムの重苦しい空気を小園が、ひと振りで歓喜に変えた。跳びはねながらダイヤモンドを一周。喜びを全身で表現した。

 「本当につらい時期もあったけど、打てて良かった。(山崎は)良い投手で、なかなか点は取れないと分かっていたのでチャンスで回ってきたら絶対打ってやるという気持ちを忘れずやっていた」

 1点を追う6回1死満塁。カウント1―2と追い込まれた状況から山崎の高めスライダーを真っ赤に染まった右翼席に運んだ。7年目で自身初の満塁本塁打。5、6回に相次いだ両軍4度目の満塁機を小園がものにした。殊勲の24歳は、13日に父方の祖父・義光さんが亡くなっていたことを、お立ち台で目を潤ませながら明かした。

 「おととい、おじいちゃんが亡くなってしまって…。今日は本当にパワーをもらったかなと思います」

 天国の祖父が一発を後押ししてくれたのだろう。幼いころには何度も甲子園に連れて行ってもらい、野球を始めるきっかけをつくってくれたのも、義光さんだった。訃報に接し、「いっぱい泣いた。(祖父には)頑張れとずっと言ってもらっていたので、(打てて)良かった」。この日の通夜には参列できなかったが、悲しみを乗り越えて決勝アーチを放った。

 11日のDeNA戦以来3試合ぶりの今季2号。早くも昨季の本塁打数に並んだ。昨秋から長打量産を目指し、バットを投球のラインに入れるようにスイング軌道を見直すなど試行錯誤を続けてきたが、ようやく成果が表れてきた。新井監督からは「非常にエキサイティングな本塁打だった。去年の本塁打数に並んだし、まだまだ彼には期待しています」との言葉を受け取った。

 今季セ・リーグ初のグランドスラムで、チームは3連勝。マツダスタジアムでの開幕からの巨人戦の連勝も6に伸ばした。小園はきょう16日の葬儀で最後のお別れをした後、祖父との思い出が詰まった甲子園での首位攻防戦に臨む。「(阪神に)絶対勝ちます」。力強い言葉が、いつにも増して頼もしく響いた。 (長谷川 凡記)

 ○…広島の巨人戦成績は6勝3敗で、白星は全てマツダでのもの。マツダの巨人戦に開幕6連勝以上は、18年の9連勝に次いで7年ぶり2度目。他カードも含め、今季マツダでは14勝4敗、勝率・778で、16年の同球場年間最高勝率・710(49勝20敗1分け)を上回っている。

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