4月の東海岸は寒さとの戦い 5月以降は過密スケジュール MLBのシーズンはこれから

[ 2025年4月10日 17:00 ]

<ナショナルズ・ドジャース>ネクストサークルで打席に備える大谷(撮影・沢田 明徳)
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 スポニチのMLB担当8年目を迎えた今季も2月のドジャースのキャンプ取材からスタートした。

 日本での開幕シリーズで一時的に帰国したが、10日間ほどの滞在で22日に再渡米。4日からフィラデルフィア、ワシントンで6連戦の取材を終え、約5時間50分のロングフライトでロサンゼルスへ向かう。

 報道陣にとってもハードな日程だが、負担が大きいのはもちろん選手たちだ。特に開幕序盤は気温差との戦いを強いられ、4日からの敵地フィリーズ、ナショナルズの6連戦はとにかく寒さとの戦いだった。

 米本土開幕後は20度前後の温暖なロサンゼルスでの試合が続いたが、フ軍の本拠地フィラデルフィアは13度前後と急激に寒くなり、ナ軍の本拠地首都ワシントンでの3連戦では10度を切った。特に8日のナ軍戦中は3度を計測し、ベンチでニット帽姿の選手も目立ち、ベンチ内に暖房があるものの、デーブ・ロバーツ監督も「天候によって誰かが有利になるわけではないが、確かに寒かった」と厳しい表情で話していた。

 4、5月の東海岸の試合は寒いと分かっていても、私は何故かいつも油断してしまう。試合前にグラウンドで取材する報道陣も防寒用のタイツや手袋が欠かせないが、私は持参し忘れ、フィラデルフィアとワシントンでは震えながら取材していた。厄介なのは、常に寒いわけではなく、ド軍が遠征で東海岸にやって来る前の日中は20度前後で推移していたこと。「天候によって誰かが有利になるわけではない」が、温暖な西海岸を本拠地にド軍ナインにとって調整が難しいのは確かだろう。

 7日の試合前のホワイトハウス表敬訪問で、普段からド軍を取材する日本人記者として、幸運にも私は入館が許可されたわずか3人の内の1人に選ばれた。この日も気温は6度と低く、午前8時から現地で3時間近く待機。選手たちも早くから到着し、相当待機している計算だった。ただ、官邸担当の米記者が「大谷を見に来た」と背伸びをしながらスマートフォンのカメラを大谷に一生懸命向けている姿は日本人として何だか誇らしかった。ドナルド・トランプ大統領の迫力や、大谷との握手を目撃したことも何物にも替え難い貴重な機会となった。願わくば来年以降は、選手の負担を考えて試合のない日の表敬訪問が実現すれば幸いだが、大統領のスケジュール次第で簡単にはいかないのかもしれない。

 ド軍は試合のない10日(日本時間11日)を挟み、11日(同12日)から本拠地ロサンゼルスでカブス、ロッキーズと6連戦を戦い、その後は温暖なテキサス(開閉式ドーム球場)、厳しい寒さが残るシカゴに向かう。寒暖差だけでなく、4月はオフが5日間あるが、5月は4日間、6月は3日間とオフが減るハードな日々が続く。ド軍でいえば佐々木、その他オリオーズの菅野ら米1年目の日本選手は早期適応が求められることになる。

 年間162試合のうち、各球団まだ11~14試合が終わったばかり。7日の試合後に大谷は「今は何位だと気にする段階ではないとは思いますけど、1勝1勝を積み重ねていく段階かなと思います」と語ったように、まずはシーズンに適応しながら調子を上げていく選手たちの姿を注視していく必要があるだろう。(記者コラム MLB担当・柳原 直之)

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