学生野球で初の「ビデオ判定」導入決定 東京六大学、今春リーグ戦から実施 来年からDH制も導入

[ 2025年4月10日 17:41 ]

神宮球場
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 創設100周年を迎えた東京六大学野球連盟は10日、都内で理事会を行い、12日開幕の春季リーグ戦から映像による判定検証を導入することを決定した。また、来年から指名打者制を導入することも決めた。

 既に日本野球機構(NPB)のプロ野球、日本野球連盟(JABA)が行う社会人野球の都市対抗で導入されているリプレー映像での判定検証だが、学生野球で導入されるのは初となる。

 各チームがリプレー映像による判定検証を要求できるのはプロ野球と異なり、1試合で1度。検証の結果、判定が覆った場合は回数としてカウントせず、もう1度要求できる。9イニングで1度、延長戦でも1度要求が可能。監督がビデオ判定を要求し、ジェスチャーでは要求できない。4人の審判のうち、当該を除く3人で検証する。

 本塁打、フォースプレー、キャッチ、ノーキャッチ、ファウル、フェア、死球の有無、危険なプレーが対象。投球、ボーク、ハーフスイングなどはプロ野球と同じで対象外。

 同連盟の内藤雅之事務局長は「できるだけ学生野球の見本になりたい。導入して大学選手権や、他のリーグの参考になればと思っている」と述べた。

 同連盟の試合は全試合で法人によるネット中継が行われているため、「本塁打か否か」、「キャッチかノーキャッチか」、「アウトかセーフか」、といったNPBと同様に広範囲のプレーがリプレー映像による検証の対象とすることができる。

 既に実施に向けた準備は万端だ。3月30日に行われた社会人野球対抗戦では、撮影されたプレー映像を審判控え室で検証を行い、機器の操作、判定変更の演習を実施した。

 「ビデオ判定」が導入されたNPBでは、テクノロジーを駆使して、より正確な判定に近づけることが可能となった。導入前に起こっていた長時間の抗議、強く抗議した選手、監督への退場処分は減少した。

 高校野球界でも意見が分かれる判定が起こる度に「ビデオ判定」導入の声が挙がっている。充実した中継設備のある甲子園大会では設備上は導入可能で、東京六大学野球がモデルケースになる可能性もある。

 1925年、大正14年にスタートした伝統のリーグ。昭和、平成、令和と時を経て、東京六大学野球連盟が学生野球の先駆けとなる。

 ▼東京六大学野球連盟 1925年(大14)に創設された日本で現存している最も長い歴史を持つ大学野球リーグ。早大(優勝48回)、法大(優勝46回)、明大(優勝43回)、慶大(優勝40回)、立大(優勝13回)、東大の6校で構成されている。「ミスタープロ野球」と称された長嶋茂雄(立大)、リーグ記録の23本塁打を樹立した高橋由伸(慶大)、通算最多打点の岡田彰布(早大)、通算最多の17完封勝利を挙げた江川卓(法大)らがプレーしたことで知られる。試合は神宮で行われ、最終節には慶大と早大が戦う「早慶戦」が実施される。

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