能見篤史氏 難しい好投中の捕手交代…阪神・才木に生じた微妙なズレが勝敗分けた

[ 2025年4月9日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-1ヤクルト ( 2025年4月8日    甲子園 )

<神・ヤ(1)> 6回、マウンド上で話す才木(左)と梅野(撮影・大森 寛明)
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 【能見篤史 視点】緊迫した投手戦で、阪神・才木が8回に勝敗を分ける1点を失った。2死一、二塁からサンタナに外角直球を右翼線に運ばれた。初球に続く2球連続の外角攻め。サンタナには初回の二ゴロ併殺など徹底した外角攻めで臨んでいたが、8回は1球目より2球目が高くなった分、ヒットコースになってしまった。だが、この一球は責められない。

 試合の流れとしてはこの回から捕手が梅野から坂本に代わったことが、才木の投球に微妙なズレを生じさせた可能性がある。良い投球をしている時ほど、捕手が代わるとリズムが変わってしまうという経験が、自分も現役時代にはあった。7回に梅野に代打を送ったのは勝負手だし、坂本が悪いという指摘でもない。それだけバッテリーを試合途中で変えることはベンチにとっても、選手にとっても難しい作業だったということだ。

 結果的に開幕から2試合、白星が付かない形になった才木だが、内容的には申し分ない。8回1失点。先発投手としての責任をしっかり果たした。ストレートはいい質を保っていたし、フォークやカーブでもストライクが取れる安定感はあった。投手戦だっただけに8回の1点が重くなったが、これで「どうして勝てない」という気持ちになってはいけない。「抑えたんだ」とポジティブに捉えて、次回登板に向けてもしっかり準備をしてほしい。変に勝てないということを意識する必要はない、と強調したい。(スポニチ本紙評論家)

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