日本ハム・矢沢宏太 2年ぶりプロ2号本塁打&今季初マルチ オリックスに3連敗、勝率5割逆戻りも光明

[ 2025年4月7日 10:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―6オリックス ( 2025年4月6日    エスコンF )

<日・オ(3)>初回、先制ソロを放ちベンチの選手らとタッチを交わす矢沢(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・矢沢宏太投手(24)が6日、オリックス戦に「2番・中堅」で先発出場し、初回に右翼フェンスを越える先制の今季1号ソロを放った。二刀流ルーキーとして注目を浴びた23年4月30日のソフトバンク戦以来となるプロ2号で、5回の中前打を含めて今季初マルチ安打と躍動した。チームは同一カード3連敗で勝率5割となったが、プロ3年目の背番号12がバットで存在感を示した。

 スタメンを外れた際、よく矢沢は悔しそうな表情を浮かべてこう言う。「今日も“スタベン”です――」。造語である「スターティング・ベンチ」の略だ。西武との開幕3連戦から本拠地へ戻り、続いていた“スタベン”。ようやく巡ってきた5試合ぶりの正真正銘のスタメンに、燃えないはずがなかった。

 「エスコンに戻ってきてから打撃練習ではいい感じだった。結果を求めすぎず、振りにいく感じだった」

 初回だ。1死から高島の浮いたチェンジアップに反応し、打席の中でコマのようにくるりと回旋した。コンパクトに振り抜いた打球は右翼フェンスをギリギリ越える先制の1号ソロ。新人だった23年4月30日のソフトバンク戦でプロ初本塁打を放って以来、707日ぶりのアーチに「1年目(の本塁打)とは違う」と、確かな成長を口にした。

 日体大から22年ドラフト1位で入団。投打二刀流として注目を浴びたが、過去2年は二刀流ならではの苦しみにもがいた。左投げ左打ちということもあり、「投手の場合は体重移動の最中に回旋が始まる。ただ、打者の場合はそれだと右肩が開いてしまう」。昨オフは投手のフォームと切り離せるよう、打撃フォームの土台固めに注力。右肩が早めに開かなくなったことで、引っかけずにうまくさばけたアーチだった。

 この日は試合前練習が始まる午前9時の時点で、スタメンは決まっていなかった。新庄監督は「今日はフリーバッティングを見てオーダーを決めると決めていて。矢沢君がバッティング良かったから」と、指揮官の目に留まった。5回無死一塁では一時勝ち越しにつながる中前打を放つなど、今季初マルチに「いきなり応えてくれた」と称えた。

 ただ、反省も忘れない。2回の守備では2死二、三塁で福永の特大の飛球を背走しながら一度はグラブに当てるも、つかみ損ねて2点三塁打とした。「あそこで捕れていれば、今日の試合結果も変わっていた。あれを捕れるように」と矢沢は表情を引き締める。“スタベン”脱却へ、まだまだアピールを続けていく。(清藤 駿太)


 ▽矢沢のプロ初本塁打 23年4月30日のソフトバンク戦に「8番・右翼」で出場し2―1の5回に先頭で藤井の150キロ直球を右翼2階席へ運んだ。プロ44打席目でのアーチに「もう少し早く打ちたかったですね」と笑顔。この年はエスコンフィールド開業元年で、チームにとっても新本拠地で初連勝となった。

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