オリオールズ・菅野智之 メジャー初勝利の権利持って降板 5回1/3を5安打1失点、大量援護呼ぶ好投

[ 2025年4月6日 06:52 ]

ア・リーグ   オリオールズーロイヤルズ ( 2025年4月5日    カンサスシティー )

ロイヤルズ戦に先発したオリオールズの菅野智之(AP)
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 オリオールズの菅野智之投手(35)5日(日本時間6日)、敵地でのロイヤルズ戦に先発。5回1/3を5安打1失点と好投し、メジャー初勝利の権利を手にして、リリーフ陣に後を託した。

 万全の立ち上がりだった。初回、先頭のインディア、続くウィットをともに外野フライに打ち取ると、3番・パスクアンティノはカウント1―2と追い込み、スプリットで空振り三振に仕留めた。

 味方が先制した直後の2回も確実に3者凡退。3回には2死から安打、四球で一、二塁の場面を招き、自らの暴投で二、三塁とピンチを広げたが、2番・ウイットをスイーパーで一ゴロ。直球を軸にカットボール、スライダー、スプリット、ツーシームなど多彩な持ち球を使い、ストライクゾーンを幅広く使った。5回は無死から連打を浴びたが、後続を3つのフライアウトで退け、スコアボードに「0」を並べた。

 6―0の6回、先頭のウィットに本塁打を許すと、安打と死球などで1死一、二塁の場面を招いた場面で降板を告げられた。

 メジャー初登板となった3月30日(日本時間同31日)のブルージェイズ戦では、思わぬアクシデントで途中降板を余儀なくされた。5回開始前の投球練習時に、手に異変が生じた。マウンド上でブランドン・ハイド監督、投手コーチ、トレーナーと協議し、デビュー戦のマウンドを去った。

 チームからは「両手のけいれん」と発表された。巨人時代も手がつって降板した経験があるという菅野は「4回から左のグラブの中でつっていて、嫌だなと思っていた。(5回の前に)右手もつり始めて、1球投げたらもう指はくっついちゃっていた。一回つっちゃったらもう無理」と唇をかんだ。緊張や屋内球場が想定よりも暖かく、汗を大量にかいたための脱水症状とみられた。

 NPBで通算136勝。2度の沢村賞、3度のMVP、4度の最多勝、最優秀防御率など輝かしい実績を残してきたベテランでさえも、“初めての舞台”は何もかもが違った。「想像していた通り、素晴らしい空間だなと思いました」としながらも「あんなに初回からストライクが入らなくなることは人生で一度もないんですけど、いい経験になったと思います」と苦笑いだった。緊張感もアクシデントを誘発する一因だった。

 ベテランは初登板の反省を生かし、確実に修正を施し、この日の投球につなげた。日本投手では上原浩治の34歳0カ月を抜いて歴代最年長となる35歳5カ月での先発デビューを果たした“オールドルーキー”が着実に一歩ずつ歩を進める。

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