韓国の球場内建物から60キロの外装材が落下 頭部負傷の20代女性が死亡の大事故に

[ 2025年4月1日 18:16 ]

事故があった昌原NCパーク(ストライク・ゾーン提供写真)
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 【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】韓国KBOリーグの球場で建物の外装材が落下。その衝撃で頭部を負傷した20代の女性が、事故から2日後に帰らぬ人となった。

 事故があったのはNCダイノスの本拠地、韓国南部・昌原(チャンウォン)市の昌原NCパーク。3月29日のLGツインズとの試合中、試合開始から17分が経過した夕方5時過ぎの出来事だった。

 売店前に並んでいた観客の頭上、高さ17・5メートルの壁面から窓の外側に設置の縦2・6メートル、幅40センチ、重さ60キロのアルミ製ルーバー(日除け)が落下。平屋の売店の屋根に直撃した後、売店前に並んでいた人の列に向けてはね返った。

 3人が被害に遭い、そのうちの1人は頭部を大きく負傷。搬送先の病院で手術が行われた。その間、試合は行われ、試合終了後にNC球団と韓国野球委員会(KBO)が事故についてと翌30日の同球場での試合中止を発表した。

 昌原NCパークは屋外球場。事故が起きた場所はバックネット裏通路後方の三塁寄り、建物内のコンコースから一歩出たスタンドと外部がつながる吹き抜けになったところだった。

 同球場は2019年に開場。設計、建設に関わり、球場管理を担当した元球団職員によると、落下したアルミ製ルーバーは「窓から室内への西日を避け、室温の上昇を下げるためのエコ設備として用いられた」とのこと。装飾物としての意味も持ち、NC球団のシンボルカラーのブルーに塗装されていた。

 ルーバーが落下した原因は現在調査中だが、このルーバーは足場のない窓の外側に設置されているため、仮に固定部分に緩みがあった場合でも、確認は容易ではなかった。また事故当日とその数日前から球場周辺は強い風の日が続いていたという。

 昨季、リーグ総動員数が初の1000万人を突破したKBOリーグ。球場以外の街や駅、地下鉄車内でもチームウェアを身に着けた若者を見かけることが少なくない。コンビニにはチームロゴが入ったパンや飲料が並ぶ程、韓国ではプロ野球人気が高まっている。

 観客が亡くなったというニュースは、3月31日午後に多くの人たちに伝わり、街中ではスマートフォンで訃報を知った人たちが悲しみを口にしていた。また比較的新しい球場で起きた事故に対し、驚きの声も上がっている。

 KBOでは4月1日から3日までを哀悼期間として、1日は2軍戦を含むすべての試合を中止に。2、3日は試合前に黙祷し、選手は喪章をつけてプレー。応援は自粛する。また事故があった昌原NCパークの試合は安全点検のため3日までの中止が決まった。

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