能見篤史氏 阪神・石井の回またぎに「正直ビックリ」も、ベンチの判断「勝ち切っているのですべて正解」

[ 2025年3月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-2広島 ( 2025年3月29日    マツダ )

能見篤史氏
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 【能見篤史 視点】阪神・藤川監督の色が継投に明確に出ていた。7回のマウンドに石井が立っているのを見て、正直ビックリした。6回から4番手で登板して、回またぎで2イニング目に突入。てっきり7回からの3イニングを桐敷→ゲラ→岩崎の3人で逃げ切るものだと思っていたからだ。

 しかも直前、7回表の攻撃で1死二塁からそのまま打席に立たせていたので、この時点でこのリレーを想定していたのだろう。1イニング目の6回を3者凡退、わずか11球で片付けていたのも理由の一つかもしれない。

 5回表に同点として、なお2死一塁で先発・富田の打席では代打・ヘルナンデスを送っている。富田は持ち味を発揮して、4回1失点は十分に合格点。5回に工藤と及川をつぎ込んでしまったのは想定外だったのかもしれず、延長12回までのやりくりを考えたら桐敷を残しておきたかったのかもしれない。

 いろいろな選択肢はあったが、重要なのはベンチがどう判断するかであって、しかも結果、勝ち切っているのですべて正解。開幕戦で、村上を9回も続投させたこと、そしてギリギリまで引っ張ってあと一人で交代させたことなど、現役時代にセットアッパーや守護神を務めてきた指揮官の采配が非常に興味深い。

 今年の岩崎はキレ、特に真っすぐの球威が格段にいい。現役時代は同じ9回を担っていた藤川監督から守護神を任されたことも決して無関係ではないと思う。きょう30日の第3戦は2連投の岩崎と、2イニングを投げた石井は休養日になる可能性が高い。それでも2勝して勝ち越した。打つ方でも出遅れている選手は見当たらない。最高のスタートを切った。(スポニチ本紙評論家)

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