【スポニチスカウト部 最終回】法大・松下歩叶内野手 “振”化した主砲が優勝へ導く

[ 2025年3月25日 06:00 ]

ライバルたちから受けた刺激を成長の糧とする法大・松下
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 今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手の素顔を紹介する。最終回は東京六大学野球リーグの法大で主将を務める松下歩叶内野手(4年)。昨秋、リーグトップの5本塁打を放った右の主砲がラストイヤーに臨む。

 大学ラストイヤーは、主将として迎える。松下は「僕が入学してから勝てていない。優勝だけを見据えてやっていきたい」と語気を強めた。20年春以来のリーグ優勝へ向け、どうすれば勝てるか。それだけを頭に入れながら、春季リーグ戦に臨む。

 3年生だった昨年は、春は2、秋は5本塁打をマークした。それでも満足はしていない。「秋は引っ張る打球が多かった。逆方向にも長打を出したい」と広角に打ち分ける打撃を追い求め、オフの期間を過ごしてきた。

 強烈に意識するライバルがいる。中、高のチームメートだった、明大の木本だ。今年は互いに大学で主将を務めることになり「常に刺激を受けている存在。負けたくはないですけど、一緒にプロの舞台でやりたいと思っています」と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、ドラフト指名を待つことを目標に掲げる。

 そして、刺激を受けるもう一人の右打者もいる。大学日本代表でチームメートだったドラフト上位候補の創価大・立石の存在だ。「代表では右打者でいい選手が多かった。立石は打撃練習を見た時に衝撃を受けた。今までに見たことのない打球だった。負けられないなと思った」と回想する。宿舎では同部屋で過ごし、バッティングの話を聞く時間も多かった。

 「練習から一球一球を大切にしていた。そこは自分との差を感じた。素振りでも考えをしっかり持って振っていた。バッティングに対する向上心は、今までの選手で一番だなと思った。天才系なのかなと思っていたけど、よく考えて野球をやっていた」

 リーグ戦を乗り切るためには、スタミナが足りていないと実感した。昨年はリーグ戦期間に体重が減り、筋力も維持することができなかった。その反省を踏まえ、オフは全身の強化に着手。体重は3キロ増を目標に掲げ、トレーニングに励んできた。

 元プロ野球選手の大島公一監督は「今年は松下がキーマン。飛び抜けてこないとダメ。どう飛躍していくか。4番は外さない」と期待を寄せている。松下もその思いに応えたい一心だ。「自分の結果次第でチームの順位が決まると思っている。プレッシャーを乗り越えていい成績が残せるようにやっていきたい」。今春リーグ戦での目標には「3割3本塁打10打点」を掲げる。ライバルから刺激をもらいながら、チームを頂点に導く。その先に、プロ野球への道が待っている。そのことは誰よりも分かっている。(川島 毅洋)

 ☆球歴 小1から野球を始める。南足柄中では裾野シニアでプレー。桐蔭学園では1年春からベンチ入り。甲子園出場はなし。法大では1年秋にリーグ戦デビュー。趣味はサウナ。好きな芸能人は令和ロマン。

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