阪神・富田 5回3失点も80%近いストライク率!攻撃にリズム生まれる投球テンポだ

[ 2025年3月23日 08:00 ]

オープン戦   阪神3―3オリックス ( 2025年3月22日    京セラD )

<神・オ>初回、生還した佐藤輝(左)を迎える富田(撮影・後藤 正志)
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 【畑野理之の談々畑】いいなと思った。阪神先発の富田のピッチングだ。5回3失点の結果だけみれば微妙だろう。しかもクオリティースタート(6回以上、自責3以下)にも達していないじゃないかと言われそうだが、持ち味がこの日も存分に発揮されたからだ。

 一番のテーマとしていたのが投球テンポだった。野手が守りやすいように、攻撃にリズムが生まれるようにポンポンとアウトを重ねていくのは見ていても気持ちいい。守備の時間を短くすることは達成できた。

 打者21人と対戦して投球数は62。平均すると1人3球以内で勝負を終えている。被安打7の3失点を考えると、かなり少ない。オリックスは同じ5回までに77球も要している。九里が3回2/3で62球、2番手の博志が1回1/3で15球。九里とは立場もテーマも違うが、この数字を単純比較しても、阪神が守っている時間は攻撃時よりも15球分も少ない。

 ボール球はたった14球しかなく、ストライク率は77・4%と高い。そして、この試合一度も3ボールになっていないことに驚いた。今春7度目の対外試合登板で計19イニングを無四死球なのもうなずける。

 まして2ボールになったのですら、たった2度だけ。4回先頭のオリバレスに2ストライクと追い込んでからインハイ真っすぐでのけ反らせて、続く4球目に低めフォークボールで空振りを奪いにいったが見逃された。5回2死三塁でも、紅林にカウント1―2から真っすぐで内角を突いた。いずれも最後はチェンジアップで打ち取っており、配球的に意味のあるボール球だったと言える。

 2年前の屈辱が原点だ。ルーキー年だった23年6月9日の日本ハム戦でプロ初先発したが、3回5安打3失点(自責2)。力不足なのは仕方がないが、80球も要してしまい後ろにいる野手に長い時間守備に就かせて申し訳なく、突き刺さる視線も、かけられた言葉も冷たく感じた。前日にファームから札幌入りして、登板翌日の早朝に帰阪する飛行機に乗り込んだ悔しさは今でも忘れられない。

 「先発をやりたい気持ちは、ずっと強かった。少しでも長くマウンドに立っていたい」。競争に勝ってみずからつかみ取った開幕第2戦、3月29日の広島戦。菊池や秋山らを、アッという間に追い込んでいくシーンが想像できる。

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