西武・西口監督 指揮官でもノーノーあと1人…「打たれるならここしか」の予感的中

[ 2025年3月12日 05:30 ]

オープン戦   西武1―0阪神 ( 2025年3月11日    ベルーナD )

<西・神>選手交代を告げる西口監督(撮影・須田 麻祐子)
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 西武は11日、阪神とのオープン戦で計5投手が快投を演じ、9回2死で内野安打を許したが、被安打1の零封リレーを完成させて1―0で勝利した。9回2死から安打を許した試合が2度もあるなど“ノーノー未遂”が有名な西口文也新監督(52)は現役時代をほうふつさせる展開となったが、レギュラーシーズンでの快挙達成を期待。最下位からの巻き返しへ、投手陣のエンジンが温まってきた。

 またか…。三塁ベンチの西口監督の表情が如実に物語る。目は点、そして口は半開きだ。リクエストも実らずスコアボードに「H」のランプがともる。悲運の元右腕。またしても「ノーノーの女神」がほほ笑まなかった。

 先発の菅井ら4投手が8回まで無安打継投。9回に5番手で登板した新外国人のウィンゲンターも簡単に2死を取った。ここで西口監督の脳裏に不安がよぎる。「ひょっとしたら打たれんじゃねえのかな…。自分がツーアウトから2回打たれている。打たれるならここしかない…」。前川の中堅に抜けそうな打球を遊撃の滝沢が好捕し一塁に送球。アウトに見えたが、一塁・平沼の伸ばした足が少しだけベースを離れた。就任後で初のリクエストも判定は覆らず。オープン戦では22年のヤクルト以来、3年ぶりのノーノー継投は夢と消えた。

 西口監督は現役時代に3度も「無安打無得点未遂」があり、そのうち2度は9回2死から打たれた。本拠のベルーナドームで今季初めての試合で現役時代をほうふつさせる展開。「判定が覆ってアウトになっていれば、ノーヒットノーランで完封勝ち。素晴らしいホーム開幕戦になっていた」と悔やんだ。

 2メートル1の長身右腕ウィンゲンターは、指揮官の2度の“悲劇”を知っていた。3三振を奪うなど合格点の投球内容にも「(9回2死からの悲劇が)3つ目になっちゃって…。後悔、反省しています」と背中を丸めて謝罪。「機会があれば今度はヒットを許さないように頑張る」と誓った。

 西口監督は「自分の場合は“途中から打たれてもいい”と思って投げていた」と当時の心境を明かしたが、何はともあれ1―0で信条とする守り勝つ野球を体現した。「楽にずっとベンチで座って見ていられるから、(ノーヒットノーランを)してくれればいい」。「呪縛」を解くのはシーズン開幕後でいい。(神田 佑)

 ▽西口監督の現役時代のノーノー未遂 02年8月26日のロッテ戦は9回2死から小坂に中前打、続くサブローにも右前打を許し、2安打1四球の完封勝利。05年5月13日の巨人戦も9回2死から清水に右越えソロを浴び、1安打1死球の完投勝利となった=写真。さらに同年8月27日の楽天戦では9回を完全投球。打線の援護なく、史上初となる完全を継続したままの延長戦となったが、10回に先頭・沖原に右前打を許した。

 ≪オープン戦のノーノーは過去10度≫オープン戦でのノーヒットノーラン(継投含む)は2リーグ制後では10度あり、西武が達成していれば22年2月26日の楽天戦でのヤクルト(7人継投)以来、3年ぶりだった。なお、西武でオープン戦では88年4月2日の広島戦で郭泰源が一人で投げ抜いて記録している。

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