【落合×名和民夫対談】バットの材質の変化で打撃も変化「重さを感じながらというよりは…」

[ 2025年3月7日 20:00 ]

落合博満氏のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」から

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(71)が7日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第9回として、バット職人の名和民夫クラフトマン(58)と対談を行った。

 今回、落合氏は現役時代に使用していたミズノ社の都内の店舗を自ら訪問。名和氏とあいさつを交わすと早速「バットの材質は変わりました?」と質問した。名和氏は「落合さんがご使用になられていたアオダモがほぼ市場からなくなって、今は中心がメープルというカエデの木に変わってきました。(打者の)打ち方も変わってきているのかなと思いますね」と答えた。

 落合氏が「最近、物凄く軽くなったって言いますよね」と振ると、名和氏は現在は900グラム未満のバットが主流と説明。落合氏が「材質はそれで削れるんですか?」と聞くと、名和氏は「落合さんが使われていた940~950グラムに比べると、比重が凄く軽い物になりますので、折れやすくなったりとか、目剥がれが早くなったりとかのデメリットはやっぱり出てくるかなと思います」と説明した。落合氏は「だから最近、異様にバットを折る選手が多いってことですね」と納得した様子で話した。

 名和氏は、落合氏が現役時代は1本のバットを何カ月も使用していたが、現在は1人の選手が1カ月で10~15本も使うことがあると説明。「年間の使用量も落合さんが使われていた時に比べて増えていると思います」と話した。

 落合氏は店舗内にあった自身が現役時代のバットを手にし「何十年ぶりかで持ったけども、こんな(重さの)バットを使える人はもういないってことですね」とコメント。名和氏は「選手の方が工場に来ていただいて、来年のバットの打ち合わせをされても(落合モデルを持ったら)重いですよねって言われる方が多いです。基本モデルからは外れるモデルなのかな。難しいバットだと思います」と話した。落合氏が「今持ってもこんなにヘッドが重かったかなと感ずる部分がある」と言うと、名和氏は「(落合氏、イチロー氏、松井秀喜氏らのバットを手がけた)久保田(五十一)さんからお伺いしたとき、“落合さんは非常に握るか、握れないかくらいの。握っていて(バットの)重さを感じながら打たれていた”って。ヘッドが効いているのが一つ特徴的なバットだったと思う」とバット作りの名人と呼ばれた久保田氏から伝え聞いたエピソードを明かした。

 名和氏はバットの選び方について「今の選手の場合はバットの重さを感じながらというよりは、自分のスイングスピードのパワーで打つっていうスタイルに変わってきたのでバットの形状が変わってきた。あと、重量が軽くなってきた」と説明した。

 落合氏は「1キロのバットなんかもう使う人はいないわけですね」と質問。名和氏が「マスコットバットでも1キロを使う方は減ってきたかなと思いますね。ゲーム用が880グラムであれば、マスコットだと930~940グラムを使われている。落合さんの(試合用)バットがマスコットバットのような使われ方が増えてきたのかな」と話すと、落合氏は「オレの時代のマスコットバットは大体1200グラムくらいのバットを振ってね。キャンプはそれ1本あれば十分だって感じで使ってたんだけども。材質も様変わりしたってことですね」と時代の移り変わりを感じ取った様子だった。

 落合氏の意見に、名和氏は「バッティングスタイルに合わせた材質に変わってきたっていう部分と、アオダモが枯渇してきたのが一番大きな要因にはなると思います」と分析した。

「落合博満」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年3月7日のニュース