難病に苦しんだDeNA・三嶋 復活の足掛かりになったのは意外なトレーニング 「今はすごく体が動く」

[ 2025年2月22日 08:00 ]

<DeNAキャンプ>三浦監督(左)と話す三嶋(撮影・島崎忠彦)
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 今年の春季キャンプ取材。南国のはずの宮崎、沖縄ともに猛烈に寒かった。宜野湾キャンプのDeNA・三浦大輔監督が「晴れた日がなかなか少なくて…。休養日は全ていい天気でしたけどね」と嘆けば、牧秀悟内野手も「(ホテルの部屋で)冷房を使わなかったのは初めて。ビックリしました」と驚きの表情だった。

 そんな毎年のキャンプ。年が改まってのシーズンを前に、それぞれの選手が新たな取り組みを行っていることを聞くことができる。DeNA・三嶋一輝投手は「呼吸法」だという。始めたばかりで「まだ僕も勉強不足でうまく説明できない」と言いながら、効果のほどを教えてくれた。

 三嶋は22年、国指定の難病「胸椎黄色じん帯骨化症」と診断されて手術を受けた。以来「よく分からない頭痛が出たり、気分が悪かったり…。体調を崩すことが多かった」という。そこで「試行錯誤している中で今、これいいなと直感的にきた」のが呼吸のトレーニングだ。

 やり方は様々あり、へその下の「丹田」や「肺の後ろ」を意識するなどする。「一人で集中できるし、本当に自分と向き合って、静かなところでやっている」。そんな呼吸のトレーニングを開始してから「体調がすごくいい。呼吸一つで変わるんだなとびっくりしている」という。

 息を吸って、はく。人間の営みに欠かせない呼吸は、深呼吸や腹式呼吸など睡眠障害や自律神経の安定に効果があるとされる。三嶋が籍を置くプロの世界は厳しい。全ての結果は数字として残り、それが選手の能力として評価され、年俸につながる。選手生命も決して長くはない。体力はもちろん、安定したメンタルがなければ厳しい競争世界を生き残れないだろう。

 「今はすごく体が動く。早く実戦で投げたいし、楽しみ」。プロ13年目の34歳。マウンド上でも息を吸い、はく。そして投げ込む力のあるボールに、おおいに期待したい。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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