中村紀洋氏 GG賞7度受賞の名手が明かす「野球人生No.1のプレー」三塁守備のこだわり語る

[ 2025年2月22日 20:05 ]

中村紀洋氏のYouTubeチャンネル「ノリ流チャンネル」から

 近鉄などでNPB通算2267試合に出場し、404本塁打を誇る中村紀洋氏(51)が22日、自身のYouTubeチャンネル「ノリ流チャンネル」を更新。三塁手としてゴールデングラブ賞を7度受賞した守備へのこだわりについて語った。

 「守備が好きすぎてサードへのこだわりが半端じゃなかった」という中村氏。しかし、近鉄への入団当初は「時間がなくて、あまり守備の時間がなくてバッティングばっかりしてました。1、2年目はほぼバッティングの時間」と明かした。

 3年目に1軍に定着したことで守備強化に着手したが、レギュラーに定着した4年目は18失策を犯した。「これはダメだと思った」。しかし、18失策の中で捕球エラーは2個で、16個が送球エラーだった。「送球さえ直れば、考えて投げればいけるんじゃないかと思って。今までは捕ったら全力で投げてシュートしたり、ワンバウンドしたり、抜けたり。いろんなもので16個です。捕る方はいけるやん、と。送球も相手が捕りやすいボールを投げる練習をしましたし、捕ってからリズム良く投げられるように。そこからですね」と送球ミスを減らしたことが守備力向上につながったという。

 名手ならではの三塁守備の難しさについても解説した。「サードは突然飛んでくる。(投手が投げる)球種も分からないし、ピッチャーの配球も、(捕手の)構えも分からないんですよ。ショートだとある程度カウントによって分かるんです。こいつ、引っかけるかな、とか。いろんなスイング、バットの軌道を意識して、このバッターはこっちしか飛ばんとか、三塁線やな、三遊間やなというのを考えて守っていました。一番難しいと思います。バッターから距離がないんで」と説明した。

 強い打球に対しての反応を問われると「あまり強い打球はこないんですよ。強い打球がきたらだいたいヒットです」と説明。西武時代の2002年に当時日本タイ記録となる55本塁打をマークしたアレックス・カブレラの名前を挙げ「カブレラの時、めちゃくちゃ前ですよ。カーンっていう打球はこないんですよ。くるとしたらボテボテのゴロ。打球が速いからって後ろを守っていると全部内野安打になるんです」とし「強い打球がきたときはむち打ちになるくらい(後ろを振り返る)ホームランです」と明かした。

 三塁によく打球がくるのが、ヤクルト、巨人などでプレーしたアレックス・ラミレスだったという。「ラミちゃんのバッティングはサードに強烈なのがきます。あまりプルヒッターじゃなく、アベレージヒッターなので前でパチンと捉えてくる。カブレラはブワーンと振るでしょ。その差ですね」と解説した。

 「野球人生でNo.1のプレー」と振り返ったのが、2001年の近鉄―ヤクルトの日本シリーズで三塁線の打球をさばいたプレーだ。満塁から打者・古田敦也の三塁線への打球を処理すると、送球ラインに入って捕手を目がけて走ってくる三塁走者・宮本慎也に当てずに捕手の古久保健二へ送球してホームでアウト。「あれはあそこしか投げられないんですよ。普通に投げると走者の宮本さんに当たってたんですよ。宮本さんも(捕手が構える)中に入ってくるんですよ。投げさせないように。あそこの空間しか空いてなかった。そこを目がけて投げました。二度とできないプレーですね。キャッチャーの古久保さんもよく捕っていただいた。ドンピシャのワンバウンド。ピンポイントに投げられた。タイミングも紙一重だった」と自画自賛した。

 一塁へのコンバート案が浮上した中日から楽天にFA移籍した際にも「サードにこだわりがなかったら残留でよかったんですけど、やっぱりサードとして試合に出たいし、動けるまではサードにこだわりたかったのでFAをしました」と説明した。

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