選抜V→トミー・ジョン手術のプロ注目左腕が野手で選抜メンバー入り 健大高崎・佐藤龍月「本塁打を」

[ 2025年2月22日 05:00 ]

打者として選抜にカムバックする佐藤龍月(撮影・柳内 遼平)
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 第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)で連覇を狙う健大高崎(群馬)は21日、高崎市内の同校グラウンドで大会に挑むメンバー20人を発表した。昨年選抜で5試合、計22回を無失点に抑えて優勝に貢献し、昨夏に左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた左腕・佐藤龍月(りゅうが=2年)は“代打枠”で背番号18をゲットした。

 「まさか、自分を呼んでいただけるとは思っていなかったので凄くうれしいです。(選ばれるか)不安の方が大きくびっくりしたという気持ち。(選抜まで)本当に覚悟を持って練習しなければいけないなと思いました」
 
 昨夏の群馬大会優勝に導いた後、佐藤は甲子園に挑むチームから離脱した。左肘のじん帯損傷と疲労骨折が判明し、8月30日には左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、投手としての復帰まで約8カ月の診断を受けた。12月下旬にリハビリのためのスローを再開し、本格的なブルペン投球は夏の大会直前の6月に再開予定だ。

 それでも佐藤は野手として選抜のベンチ入りを諦めなかった。ミート力の高い打撃、俊足を武器に「代打枠」でのメンバー入りを目指し、アピールを続けた。9日に千葉県館山市で行われた紅白戦では昨夏の群馬大会以来の実戦となる代打出場で右前打を放ち、先頭打者として迎えた9回は四球で出塁し、サヨナラのホームを踏んだ。さらに翌日は主力A組の「9番・指名打者」で出場し、4打数2安打1打点1盗塁。8回の最終打席はエースの最速158キロ右腕・石垣元気(2年)と対決し、右前に適時打をマークするなど一振りに入魂。ベンチ入りに値する結果を残した。

 青柳博文監督は「まだ練習試合があるので、変わるかもしれませんが第一次メンバーとして選びました」とした上で、佐藤について「存在感があります。代打としてはここ一番で期待できますし、足も速い。いろいろな面でチームに貢献できると考えています」と選出の理由を明かした。

 「去年とは全く違う役割が自分にはあると思う。その役割を全うできるようにやっていきたい」と佐藤。主戦投手の石垣元気、下重賢慎の他、ベンチ入りする2投手は初の甲子園となり、大舞台を知る男が投手陣のメンタルサポート役も担う。

 「チームは連覇、個人的にはホームランを打ちたい」。佐藤が背番号18に袖を通し、甲子園に帰ってくる。(柳内 遼平)

 ◇佐藤 龍月(さとう・りゅうが)2007年(平19)7月13日生まれ、川崎市出身の17歳。下小田中小1年から陣屋少年野球部で野球を始め、西中原中では東京城南ボーイズに所属し、U―15侍ジャパンに選出。憧れの選手はドジャース・大谷。好きな芸能人は今田美桜。1メートル74、73キロ。左投げ左打ち。 

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