米野球殿堂の投票者は少人数派と大人数派に分類される傾向 「大人数派」の記者が投票理由を説明
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米野球殿堂入りの投票では、BBWAA(全米野球記者協会)の投票資格者は年に10人まで投票できる。毎年の傾向を見ると、投票者は3、4人しか入れない「少人数派」と、ほぼ10人に入れる「大人数派」に分類される。ネットサイト「ザ・スコア」のトラビス・ソーチック記者は3年連続して10人に投票した「大人数派」だ。その理由を記事で説明している。
目指すのは客観性を保つことで、自分なりのプロセスを確立し、それを継続していく。プロセスが100%正しいとは限らないが、殿堂への門番として公平性と一貫性を重視する。同記者が最初に見るのは標準偏差。データのばらつき具合を示す統計的な指標で、過去に殿堂入りをした選手のOPS+、ERA+、WAR、WAR7(全盛期の7年間のWAR)といった数字をポジションごとに整理しておく。
新たな候補者がそれらの指標で、中央値から1標準偏差以上下回っていない場合、その選手は殿堂入りに値すると考える。1標準偏差は中央値(または平均値)からプラス・マイナス1標準偏差以内で、全体の約68%を占める。ちなみに2標準偏差だとデータの約95%が含まれる。OPS+、ERA+、WARを使うのはプレーした時代の違い、球場が成績に与える要因を調整するのに役立つからだ。
加えてWAR7を用いるのは選手のキャリア全体の実績だけでなく、ピーク時のパフォーマンスを重視する意図がある。同記者が大人数に入れるのは、近年殿堂入りが以前よりも狭き門になっていると判断しているため。1871年から1999年の間にデビューしたメジャーリーグ選手は1万7610人いるが、そのうち殿堂入りを果たしたのは1.56%の274人だった。
ちなみに1890年代、1920年代、1950年代にデビューした選手たちは2%以上の割合で殿堂入りしていた。それが1970年代や1980年代にデビューした選手たちは2%未満になり、1990年代の選手に至っては1%未満と下がってきている。
以上の理由でソーチック記者は今回も10人に投票した。イチロー外野手、CC・サバシア投手はじめ、ボビー・アブレイユ外野手、アンドリュー・ジョーンズ外野手、マニー・ラミレス外野手、アレックス・ロドリゲス内野手、チェイス・アトリー内野手、ビリー・ワグナー投手、カルロス・ベルトラン外野手、ダスティン・ペドロイア内野手だ。
通算3089安打のイチローについては、かつては殿堂入りの条件とされた3000安打を上回り、MVPと新人王を獲得。10年連続200安打、ゴールドグラブ賞受賞など文句の付けようがない成績を残している。2019年のマリアノ・リベラ氏に次ぐ史上2人目の快挙が期待されている。
同記者はキャリアで積み上げたWAR(60)は、殿堂入りしている右翼手の平均(73)には届かないものの、WAR7では、平均(43.2)を上回る(43.7)と指摘。キャリアWARが平均に届かないのはイチローがMLBに来たのが27歳と遅かったからだと解釈した。
一方で通算1805安打のダスティン・ペドロイア内野手にも投票した。通算成績(WAR)、ピーク時成績(WAR7)、OPS+の3つで二塁手として殿堂平均の1標準偏差以内に収まったからだ。加えてMVPと新人王を受賞し、ゴールドグラブ賞を3回、MVP投票でトップ10入りを3回果たした。ア・リーグで安打数で1度、得点数で2度首位となり、レッドソックスの中心選手としてプレーオフに6回進出。07年と13年のワールドシリーズ制覇に貢献した。安打数は少ないが、殿堂の価値があるとしている。
ラミレスとロドリゲスは薬物違反を犯したため、投票しない記者が多いが、MLBのルールでは、3回検査に失敗した選手が永久追放となる。両選手はそれに抵触はしていないため、OPS+、ERA+、WAR、WAR7の数値を10%削って、その上で十分な数字だったことを受け、殿堂入りに値すると判断した。
判断に難しさが生じるのは先発投手だ。近年では、先発投手が投げるイニング数が大幅に減少したことから、従来の目安である「通算300勝」などの達成が難しく、WARの蓄積も困難になっている。
そこでソーチック記者はキャリア全体の量に依存せず、WAR7、ERA+を重視している。今回は通算251勝のサバシアに入れた。おそらくサバシアには多くの記者が投票することが予想されるが、通算169勝のフェリックス・ヘルナンデスについてもWAR7、ERA+で1標準偏差以内であるため、再検討したいとしている。
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