元楽天監督とOBが今江監督解任報道に憤り「いい人材いなくなる」「こういうふうに扱われるのは…」

[ 2024年10月10日 16:10 ]

大久保博元氏
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 元楽天監督の大久保博元氏(57)が10日、自身のYouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」に新規動画を投稿。楽天・今江敏晃監督(41)の解任報道に怒りをあらわにした。

 楽天OBでもある細川亨氏(44)をゲストに招き、「今江監督の退任が発表される前に撮影しております」とのテロップ付きで「今江監督、解任へ」とのタイトル動画を投稿。

 大久保氏はまず、最初に出た“続投白紙”報道について「俺も経験者だけどさ、ニュースによると今江監督は(続投の可能性もゼロではないと)“保険”かけられてて報道がなされているということは。そんな恐ろしい記事はよっぽど誰かに当てて確証がなければ書かないよな、スポーツ紙だって」と切り出した。

 そして、「昔、機密漏洩ってクビじゃん。永久追放な厳しさがあったじゃん。よく言われたのが“この中であったことはこの中で済ませろ”って」と今回の機密漏洩を疑問視。自身についてはチーム内の機密について「女房にもしゃべんなくて」と語った。

 大久保氏は1984年ドラフト1位で西武入りし、巨人移籍後の95年に現役引退。西武、楽天でのコーチを経て2014年途中に楽天で監督代行、15年には楽天監督を務めたが、1年で退任している。

 自身の楽天監督就任の際には、事前に恩師である前巨人監督・原辰徳氏(66)に相談。「自分を安売りするな。(年俸が)1億円以下だったらやるんじゃないぞ」とアドバイスを受けたものの「4500万円でサインした」という経緯があると明かしつつ、「軽く見られるってことだったんだと思うんだよ」と恩師の言葉の意味を想像した。

 そして、就任1年目で球団初の交流戦優勝を成し遂げたこのタイミングで今江監督解任では「受ける人がいない。受ける人はよっぽどやりたい人だよ。条件なんか2000万円でもやる人だよ」と後任についても語った。

 仮にいま楽天から監督就任オファーがあったら受けるか?との問いに細川氏は「やらないと思います」とし、大久保氏も「俺も絶対やめとけっていう。苦しむぞって」とキッパリ。

 昨季は巨人で打撃チーフコーチを務めていた大久保氏は自身の経験を踏まえて「交流戦優勝ってめちゃくちゃ難しいからね」とし、「俺はもう納得いかないね」と今江監督解任報道に憤りを隠せず。細川氏が「納得いく人いないと思います」と同調すると、大久保氏は「野球人を代表して言わせていただくと、こういうことが報道に出ることも二度と見たくないし、もし報道が事実だとしたら球団はとても反省していただきたい。いい人材がいなくなる」と熱弁をふるった。

 また、細川氏も今江監督について「もったいない人材。努力家ですし」としたうえで「そういう人間をこういうふうに扱われるのはちょっと…」と残念そうだった。

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