大谷翔平が“トレンド上位独占”「メジャー史上初」「大谷さん」「大リーグ」「51ー51」「前人未到」…

[ 2024年9月20日 08:59 ]

ナ・リーグ   ドジャース-マーリンズ ( 2024年9月19日    マイアミ )

<マーリンズ・ドジャース>7回、大谷は50号本塁打を放った大谷(撮影・沢田 明徳)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日)、敵地でのマーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。3打席連発を含む6安打10打点2盗塁の大暴れでメジャー史上初の「50-50」からの「51-51」を達成。チームも大勝で12年連続プレーオフ進出を決めた。

 3打席連発、6打数6安打10打点、2盗塁の大暴れでの偉業達成に、X(旧ツイッター)のトレンドでは、“大谷ワード”が上位10位までを独占。1位から「メジャー史上初」「大谷さん」「大リーグ」「51ー51」「あと1本」「前人未到」「オオタニサン」「6打数6安打3本塁打10打点2盗塁」「サイクルヒット」「5打点」とズラリと関連ワードが並んだ。

 大谷は、初回の第1打席は右翼フェンス直撃二塁打を放って出塁すると、1死一、二塁から4番・スミスへの初球でスタートを切って三盗を決め、50盗塁に到達。間一髪で捕手の送球より先に足がベースに到達してセーフをもぎ取ると、自ら大台到達を拍手。観客もスタンディングオベーションで50盗塁を称えた。

 また、記念の三塁ベースは球場スタッフによって取り外され、ベンチ裏へ運ばれた。大谷はその後、スミスの右犠飛で先制ホームを踏んだ。

 2回2死一、二塁の第2打席も右前適時打でリードを拡大。なおも一、三塁から次打者・ベッツの打席で二盗に成功。今季51盗塁とし、イチローがマリナーズ時代の2001年に記録した日本選手最多56盗塁も視野に入った。

 3回2死一、三塁で迎えた第3打席は相手2番手・ベネジアーノの直球を捉え、左中間を破る2点二塁打を放った。

 大谷は三塁を狙ったが、惜しくもタッチアウトとなり少し悔しそうな表情でベンチへ戻った。

 勢いが止まらない大谷は6回1死二塁の第4打席で相手3番手・ソリアーノのスライダーを完璧に捉え、右中間席上段へ豪快な49号2ラン。これで2001年にショーン・グリーンが記録した球団のシーズン最多本塁打記録に並んだ。

 これで終わらないのが大谷だ。7回2死三塁で迎えた第5打席、相手4番手・バウマンの外寄りナックルカーブをフルスイング。逆方向へ飛んだ打球はぐんぐん伸びて左翼席に着弾。2打席連発の50号でついに「50-50」の偉業を成し遂げた。

 大谷は大きな声で吠えながらダイヤモンドを一周。ベンチで満面の笑みでナインとハイタッチすると、もう一度、グラウンドに姿を見せ、スタンドに頭を下げてあいさつ。敵地にもかかわらずファンからは大きな拍手が沸き起こり、偉業達成を一緒に喜んだ。

 また、50号は2001年ショーン・グリーンの49本塁打を抜いて、球団のシーズン最多本塁打記録となった。さらに、この日は7打点の荒稼ぎで117打点とし、松井秀喜がヤンキース時代の2005年に記録した116打点を抜いて、日本選手最多打点となった。

 さらに、14-3で迎えた9回2死一、二塁の第6打席、大量リードを許したマーリンズ側が内野手・ブルハーンを“野手登板”させ事実上の白旗宣言をした中で打席に入った。

 大谷は2ボールからの3球目、浮いたスライダーに上手くバットを合わせると、打球はピンポン球のように軽々と跳ね上がり、あっという間に右翼席に着弾。3打席連発となる51号で「51-51」まで記録を伸ばした。

 マーリンズの本拠ローンデポパークは昨春WBC決勝が行われた球場で、投手・大谷がマイク・トラウト(エンゼルス)を空振り三振に仕留め、日本を世界一に導き、帽子とグラブを放り投げ大喜びした球場。思い出の地でまた新たな球史を刻んだ。

 現地9月19日は2度目の右肘手術を受けた日。あの日からちょうど1年。二刀流が代名詞の大谷が打者専念で迎えたシーズン3発6安打10打点2盗塁の大暴れでMLB史上初の「50-50」から「51-51」を達成してチームを勝利に導き、12年連続のプレーオフ進出を決めた。

 大谷にとってメジャー初出場から866試合目。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、ポストシーズンに出場したことがない現役選手では最長記録だったが、自らのバットで不名誉な記録に終止符を打った。

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