ドジャース・大谷 ポストシーズン登板!? 指揮官「可能性は非常に低いが、ゼロではない」

[ 2024年9月15日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース2―6ブレーブス ( 2024年9月13日    アトランタ )

<ブレーブス・ドジャース>試合前、キャッチボールする大谷(撮影・沢田 明徳)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)は13日(日本時間14日)、ブレーブス戦に「1番・DH」で出場も4打数無安打で、チームも敗れた。史上初の「50―50(50本塁打&50盗塁)」達成に期待がかかる中、米メディアがポストシーズン(PS)での投手としての救援登板の可能性を報道。デーブ・ロバーツ監督(52)も本来の25年復帰の方針を示しながら完全否定することなく、大リーグ公式サイトも速報するなど待望論がさらに高まった。

 帽子、グラブを投げ、両手を広げて雄叫びを上げた。23年3月21日、WBC決勝。9回2死、大谷がトラウトを空振り三振に斬った世界一の瞬間を、米メディアも望んでいるようだ。ブレーブス戦前のデーブ・ロバーツ監督への質問は、大谷のPSでの投手復帰に集中。指揮官は日米50人近いメディアに対し「何でもあり得る。実現する可能性は非常に低いが、ゼロではない」と言った。

 昨年9月に右肘手術を受け、本来の復帰予定は25年開幕。10日には術後5度目のブルペン投球で捕手を座らせて最多の20球を投げた。この日もキャッチボールを行い、順調なら今月末に実戦形式の登板も行う予定。それでも指揮官はここまで「今季は投げない」と何度も否定してきた。だが、12日に地元紙ロサンゼルス・タイムズが「PSはクローザーで起用すべき」と緊急提言。そしてこの日、ロバーツ監督が否定しなかったことで、米メディアは一気にヒートアップした。スポーツ専門局ESPNは「大谷のPS登板が突然不可能ではなくなった」と報じ、大リーグ公式サイトもヘッドラインで伝える事態となった。

 ド軍は投手陣に故障者が続出。右肘痛で離脱中の開幕投手グラスノーの実戦形式登板もこの日、ウオームアップ中の右腕違和感で急きょ中止となり復帰のスケジュールが白紙になった。チーム最多11勝のストーン、通算212勝カーショーに加えて救援陣も万全ではない。マーク・プライアー投手コーチは「翔平のPSでの投手復帰が可能かどうか知るのに2~4週間かかる」とこちらも否定せず。4週間後の10月12日(日本時間13日)はリーグ優勝決定シリーズ開幕前日で、10月25日(同26日)のワールドシリーズ開幕まで6週間の猶予がある。だが、再発は絶対に避けなければならない。ロバーツ監督はリハビリについて「長期的な取り組み。10月を終えるまでにはまだやるべきことがたくさんある」とも念を押した。

 大谷はこの日、4打数無安打でチームも敗戦。地区優勝マジックも11で足踏みとなった。あと3本塁打、2盗塁に迫る「50―50」達成への大注目の中で浮上した「二刀流」復活への期待。想像を超え続ける大谷だからこその復活待望論だった。(柳原 直之)

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