大谷2番フリーマン3番 ド軍監督が伝統的考えに背きコンタクト巧打者の前にパワーヒッター置く理由とは

[ 2024年2月28日 12:27 ]

本塁打を放った大谷(左)を拍手で出迎えるフリーマン(AP)
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 ロサンゼルスタイムズ紙のジャック・ハリス記者が27日(日本時間28日)、デーブ・ロバーツ監督が「大谷翔平2番、フレディ・フリーマン3番」と決めた理由について説明している。

 野球の伝統的な考え方に従うと1番ムーキー・ベッツに続いて、コンタクトの上手なフリーマンが2番、パワーのある大谷が3番だ。塁上の走者を大谷が一掃し打点を積み重ねて行く。しかしながらロバーツ監督は3人それぞれと話し合ったと明かし、「これで決めてしまったわけではないが、動かすとしてもすぐにはやらない。1、2週間うまく行かなかっとしても変えない」と明言した。ソウルシリーズの開幕戦はこの打順だ。

 過去3年間の本塁打数は大谷の124本に対し、フリーマンは81本。しかも大谷はどんどん振っていくタイプで、ボール球に手を出すことも多いから、三振はフリーマンより多く、同時期の三振率は大谷が25・9%でフリーマンは15・5%だ。しかしながらフリーマンが大谷の後ろを打つことで大谷の三振率は下がることが見込まれるという。フリーマンは状況に応じて打ち分けられる、メジャー屈指の好打者。投手はその前を打つ大谷を歩かせたくないから、よりストライクゾーンに投げ込んでくる。大谷はそれを待ち、確実に仕留めれば良い。これで大谷の出塁率がさらに上がり、フリーマンの打点のチャンスが増えれば狙い通りだ。加えて大谷の方が走れるから、一塁にいて、フリーマンが長打を打てば一気に生還できるし、あるいは盗塁で二塁や三塁に進んで、お膳立てもできる。

そもそも大谷自身が過去6シーズン、2番の方が3番より遥かに打撃成績が良かった。野球の伝統的な考えではないが、少なくとも公式戦の序盤はこれで戦う。

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