3度首位打者のマウアー氏、通算3166安打のベルトレ氏ら3人が米野球殿堂入り

[ 2024年1月25日 02:30 ]

 レンジャーズで三塁手としてプレーしたエイドリアン・ベルトレ氏=2018年7月、米フェニックス(AP)
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 米国野球殿堂は23日(日本時間24日)、今年の殿堂入りメンバーを発表し、ツインズの捕手で3度の首位打者に輝いたジョー・マウアー氏(40)、レンジャーズなどで通算3166安打を放ったドミニカ共和国出身のエイドリアン・ベルトレ氏(44)、ロッキーズ一筋で通算2519安打、369本塁打をマークしたトッド・ヘルトン氏(50)が選ばれた。

 マウアー氏は幼少時代から元マイナーリーガーの祖父に左打ちを教え込まれ、ツインズで主力に定着した05年からの5シーズンで首位打者を3度も獲得。09年に首位打者争いを繰り広げていたマリナーズのイチローが、マウアー氏に打率を上回られた際に「マウアーだったら全然いい。他のしょうもない選手だったら、ちょっとカチンとくるけど」と認めるほどの打者だった。

 385票の満票での選出を期待する声も多かったベルトレ氏は366票で95.1%、マウアー氏は76.1%でともに資格1年目での選出となった。ヘルトン氏は79.7%。アストロズなどで通算422セーブのビリー・ワグナー氏は73.8%で惜しくも届かなかった。表彰の式典は7月21日(同22日)にニューヨーク州クーパーズタウンで行われる。

 ≪イチロー氏 来年に選出確実視 満票も期待≫マリナーズなどで活躍し大リーグ通算3089安打のイチロー氏は19年の現役引退から5年となる来年に米国殿堂入りの資格を得て1年目での選出が確実視される。選ばれれば日本勢初でヤンキースで歴代最多の通算652セーブを記録したマリアノ・リベラ氏以来、史上2人目の満票選出も期待される。同氏は04年にシーズン262安打の大リーグ記録を樹立し、16年に42歳で殿堂入りの目安である通算3000安打に到達した。20年にはリベラ氏と同じくヤ軍一筋で通算3465安打のデレク・ジーター氏が満票を期待されたが1票届かなかった。

 ▽米国野球殿堂の選出方法 競技者部門の選考対象はメジャーで10年以上プレーし、最後にプレーしてから5年以上経過した選手。全米野球記者協会に在籍10年以上の記者が成績、品格、チームへの貢献度などを考慮して投票し、75%以上得票で殿堂入り。選考期間は10年間で得票率が5%に満たなければ翌年の対象外となる。会員投票とは別に、選考委員が時代別に功績を残した選手らを選ぶ方式もある。スポニチは大リーグ担当・奥田秀樹通信員が15年から10年連続で投票。

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