阪神・原口文仁、大腸がん「完治」を報告 「ステージ3b」手術から5年…「野球ができる毎日に感謝」

[ 2024年1月23日 11:13 ]

阪神・原口
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 阪神の原口文仁内野手(31)が23日、自身のSNSを通じ、2018年末に罹患した「ステージ3b」の大腸がん手術から約5年が経ち、「完治」したと発表した。

 原口は2019年1月に大腸がん「ステージ3b」を公表し、同年1月31日に手術が終了したことを報告。「野球をしながら治療ができるように」という病院側の配慮で、抗がん剤は錠剤タイプを摂取しながらリハビリを積み、副作用と戦いながら、6月4日のロッテ戦で1軍復帰し、代打出場。左越え二塁打を放った姿は、闘病する人たちへ勇気を届けていた。

 手術終了から定期的に病院を受診。手術から約5年が経ったこの日、ついに「今朝、最後の診察を終え、2019年1月に手術を受けた大腸がんが『完治』を迎えたと告げられました」と喜びいっぱいに報告した。

 原口は「皆様からの温かいご声援と、関係者の方々の支えのおかげで歩むことができた5年間です。本当にありがとうございました」と感謝。「家族と過ごせる、野球ができる毎日に感謝をしながら、今年も全力でプレーします!」と決意を新たにしていた。

 原口は闘病をきっかけに、19年から小児がん医療ケア施設への訪問、寄付などの慈善活動を開始。21年には大腸がんと闘い、克服した野球人生をつづった初の著書「ここに立つために」(ベースボール・マガジン社)を上梓した。がん啓発活動を継続し、22年には社会貢献活動やファンサービスに取り組み、野球人として優れた見識を持つ選手を表彰する「若林忠志賞」を受賞した。

 ▽大腸がんのステージ(病期) 最も初期のステージ0からステージ4までの5つに区分され、ステージ3はがんの周囲のリンパ節に転移が見られ、大腸以外の臓器への遠隔転移はない状態。さらに転移したリンパ節が3個以下なら3a、4個以上なら3bとなる。

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