元巨人左腕・柴田章吾氏 12月アジア甲子園大会開催へ 生活拠点移すためシンガポールへ出発

[ 2024年1月4日 12:37 ]

羽田空港からシンガポールに向けて出発する柴田氏
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 まだまだ野球人口が少ないアジアの国々に「甲子園」を根付かせるという壮大な夢に向けて奔走する元巨人左腕で、現在はスポーツブランディング事業などを展開する「No border」の代表取締役を務める柴田章吾氏(34)が4日夜、今後の活動を見据えて生活の拠点を移すため、羽田空港からシンガポールに向けて出発した。

 愛工大名電時代の07年に難病の「ベーチェット病」と闘いながら幼少期からの憧れだった夏の甲子園に出場し、明大に進学。11年ドラフトで巨人から育成3位指名を受けてプロ入りも実現させた。多くの球児が目標とする甲子園が「生きる希望」でもあった柴田氏は、今年の12月17~21日に「第1回 アジア甲子園大会 in インドネシア」(参加資格は18歳以下)を開催する予定だ。今回は同国の8チームの参加だが、1915年開催の夏の甲子園の第1回大会も参加はわずか10チーム。「日本からそう遠くないアジアに住む子供たちに、私と同じような経験と感動を味わってもらいたい」という思いを胸に、将来的にはアジア各国からチームが参加し、国境を超えてNo・1を争う甲子園大会のようなビッグイベントを目指す。

 50年、100年後を見据えて踏み出す大きな一歩。手探りで進むその先に、必ず明るい未来が待っている。

 ◇柴田 章吾(しばた・しょうご)1989年(平元)4月13日生まれ、三重県出身の34歳。愛工大名電、明大を経て11年育成ドラフト3位で巨人入団。支配下登録はかなわず、14年限りで現役引退。巨人球団職員、一般企業での経験を生かし、19年に「No border」を設立。スポーツブランディングやコンサルティングなどの事業を展開。1メートル75、80キロ。左投げ左打ち。

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