大谷のドジャース“初仕事”一緒にやろうぜ!面談同席で由伸口説いた 球団には「獲得して」と自ら進言

[ 2023年12月15日 02:30 ]

侍ジャパンで大谷(右)と共闘した山本
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 ドジャースと10年契約を結んだ大谷翔平投手(29)が、12日に行われたチームとオリックス・山本由伸投手(25)の面談に同席していたことが13日(日本時間14日)、分かった。球団に山本の獲得を進言したことも判明。出馬するだけで最高の口説き文句ともなり得る二刀流の言葉はどう響いたか。大谷は14日午後3時(同15日午前8時)、ドジャースタジアムで入団会見に臨み、約4カ月ぶりとなる「肉声」に注目が集まる。 

 メディアが一歩も立ち入れない厳戒態勢には理由があった。スポーツ界史上最高総額の7億ドル(決定時約1015億円)の契約締結から一夜明けた12日、大谷はドジャースタジアムにいた。世界一に輝いた3月のWBCの侍ジャパンで同僚だった山本とドジャースの移籍交渉に、移籍後「初仕事」として同席していたことが判明した。

 電光掲示板に山本の名前と背番号18のド軍ユニホーム姿の合成画像などを表示して歓迎。関係者によればアンドルー・フリードマン編成本部長、デーブ・ロバーツ監督の他、20年MVPの一塁手フリーマン、正捕手スミス、大谷の水原一平通訳らも同席した。交渉後は会食を楽しみ、一部米メディアで報じられた18年MVPのベッツは所用で欠席。球団の総年俸にかかる「ぜいたく税」対策として、契約総額の97%を後払いにする代わりにさらなる選手補強を要望している大谷が「ぜひ山本を獲得してほしい」と球団に強く進言したことも明らかになった。

 大谷にとって山本は頼りになるエースで、可愛い後輩だ。3月のWBCの練習日には、山本の背後からブルペン投球を見守り「ナイスボール!」と絶叫したこともしばしば。準決勝の前々日には、他の選手らも交えて食事に出かけ「由伸が連れて行ってほしいという感じだったので。まあ、しょうがなく行った感じですね」とイタズラっぽい笑みを浮かべたこともあった。

 山本も大谷について「大谷さんはストイック。MVPを獲っても驚きがない。そのぐらい力が凄いというか、全部が凄いです」と憧れを隠さない。同じ関係者によれば、2人とも日本選手と同じ球団でプレーすることには支障がないという。

 山本はヤンキース、メッツ、ジャイアンツとも面談済み。近日中にレッドソックス、ブルージェイズ、フィリーズなどとも面談する予定だ。ニューヨークを本拠とするヤ軍・メ軍の両球団とド軍がトップランナーで三つ巴の様相だったが、世界最高の選手からの誘いを果たして断れるのか。決断はまだ先だが、大谷出馬のインパクトは絶大で、頭一つ抜け出した可能性もある。

 まずは大谷が先んじて14日(日本時間15日)、ドジャースタジアムで入団会見を行う。フリードマン編成本部長や、ともに移籍する水原通訳も同席予定。今季最後の白星を挙げた8月9日以来、127日ぶりの取材対応で移籍決断の理由、そして、目標に掲げるワールドシリーズ制覇への思いを語る。

 ≪02年ドジャース 野茂&石井で30勝≫日本選手が過去同一チームでプレーしたことは多数あるが、強力だったのはドジャースの野茂英雄と石井一久。02年は野茂16勝、石井14勝で計30勝。03年は野茂16勝、石井9勝だった。14年ヤンキースでは田中将大(現楽天)が13勝、黒田博樹が11勝し、野手ではイチローが143試合に出場。レッドソックスは07年に15勝の松坂大輔と、66試合で3勝5セーブ27ホールドの岡島秀樹が世界一に大きく貢献。09年は斎藤隆、田沢純一も加わり4選手同時プレーは最多。13年は21セーブの上原浩治と、25ホールドの田沢も世界一に貢献した。

 ≪1年目VSラストイヤー 過去1度だけ対戦≫大谷と山本は、過去に1度だけ対戦がある。山本が高卒1年目、大谷は米挑戦前年で日本ハムでのラストイヤーだった17年9月26日。先発したオリックス・山本に対し、大谷は見逃し三振、中犠飛、中前打。2打数1安打1打点で試合も6―2で勝利した。山本も大器の片りんを見せ、初回に大谷を含む3者連続三振。5回8安打2失点で5三振と奮闘し、大谷に「今年、対戦した投手で一番」と称賛された。(柳原 直之)

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