オリックス・西川 背番7の先輩・正尚「まあ頑張れや」激励された 狙うは最多安打タイトル

[ 2023年12月2日 05:45 ]

背番号7を披露するオリックス・西川(撮影・成瀬 徹)
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 広島から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、オリックスに移籍した西川龍馬外野手(28)が1日、大阪市内のホテルで入団会見を開いた。4年総額12億円の大型契約(金額は全て推定)で、敦賀気比の1学年上の先輩でもある吉田正尚(レッドソックス)が22年につけていた背番号7に決定。全試合出場と最多安打のタイトル獲得を新天地での目標に掲げた。

 「先輩の正尚さんがつけていた番号なので、重たいなと。なので、しっかり成績を残さないといけないなと思います」

 背番号決定後に電話で報告。「まあ、頑張れや」と激励された。首位打者2度、最高出塁率2度の偉大な先輩に負けじと初の打撃タイトルを目標に設定し、中でも吉田も獲得していない最多安打にターゲットを絞った。

 「率は上がり下がりするものなんで。自分的には積み重ねていく方がいいかなと思っているので、最多安打を獲れればいいかなと思っています」

 そのためにも「第一目標」と言い切ったのが過去に一度もない全試合出場だ。リーグ2位の打率・305を残した今季も7月に右脇腹の肉離れを発症して約1カ月間離脱。「毎年、何かしらケガで離脱することが多い。まずはケガをしないこと」とフル回転を誓った。昨年FA権を初取得した時から熱視線を送っていた福良淳一GMは「いろんな役割ができる打者。それだけの技術を持っている」と打線の軸としての活躍に期待。リーグ4連覇へ待望の新戦力が加わった。(山添 晴治)

 《西川に聞く》
 ――中嶋監督の印象は。
 「先の先を考えながら采配しているなというのは感じますし、選手起用が非常にうまい方なのかなと」

 ――パ・リーグの野球に興味があった。
 「自分のイメージではパワーピッチャーが多い。自分の今までやってきたことがどれだけ通用するのかなというふうな思いで、パ・リーグに挑戦してみたいと思いました」

 ――実家に近い京セラドームが本拠地。
 「地元にプロ野球球団があることは、なかなかない。こうやって帰ってこられて、今は不安もありながら、やってやるぞという気持ちはあります」

 ――赤いネクタイを着用。
 「これはもう決めていた。一応、カープやったので。そこは赤いネクタイで」

 ◇西川 龍馬(にしかわ・りょうま)1994年(平6)12月10日生まれ、大阪府出身の28歳。敦賀気比(福井)では3年春の甲子園に遊撃手で出場。社会人の王子を経て15年ドラフト5位で広島入り。19年に外野手に転向し、同年5月1日阪神戦から6月5日西武戦にかけて球団歴代2位の27試合連続安打。17年のアジアプロ野球チャンピオンシップ日本代表。1メートル76、83キロ。右投げ左打ち。

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