39歳7カ月のオリ平野佳 薄氷セーブで日本S最年長セーブ更新「内容はほめられたものじゃないですけど」

[ 2023年10月31日 23:35 ]

SMBC日本シリーズ2023第3戦   オリックス5―4阪神 ( 2023年10月31日    甲子園 )

<神・オ>最後を締め、宗(右から2人目)とハイタッチする平野佳(中)(撮影・椎名 航)
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 オリックスの平野佳寿投手(39)が31日、敵地・甲子園に舞台を移して行われた「SMBC日本シリーズ」第3戦で2021年以来となる通算2セーブ目をマーク。39歳7カ月でのセーブは1988年東尾修(西武)の38歳5カ月を上回る日本シリーズ最年長記録となった。

 5―4と1点リードで迎えた9回に5番手として登板。先頭の代打・原口を四球で歩かせ、近本の二ゴロで1死二塁。中野を直球で空振り三振に斬ったあとで森下にも四球を与えて2死一、二塁とサヨナラの走者も塁に出したが、4番・大山をフォークボールで空振り三振に仕留めて得点は許さず、1点差勝ちに持ち込んだ。

 平野佳との試合後の一問一答は以下の通り。

 「先頭を歩かせて内容はほめられたものじゃないですけど、まあ、とにかく勝てたので、はい。もうちょっとピシッと投げないといけないですね」

 ――甲子園で。

 「やっぱり凄いですね。交流戦でも投げていますが、今まで一番、すごい声援だったと思います。凄いですね、甲子園は」

 ――先頭を塁に出して、意識は。

 「1点勝ってましたけど、ビジターなので、追いつかれるのもよくないですし、ホームと違うので、そこから一つずつですね」

 ――若月のリードが真っすぐ多め?

 「真っすぐ多めでしたけど、そのへんはうまいこといけたのではないかなと」

 ――最後もフルカウント。開き直って腕を振った?

 「開き直れないですけどね、満塁にするのイヤですし、選球眼いいバッターなんで、いいところに落ちてくれたと思います」

 ――つぶされない準備は?

 「最初つぶされかけましたけど、ああいうところで一番ダメなのは四球で、まあ、森下くんの四球は一塁が空いていたから別に。きょうは彼は当たっていてアレは良かったですけど、先頭の四球は…絶対に良くないこと。打ち損じてくれることもあるので、開き直りも大事」

 ――みんなでつないで勝ったのはオリックスらしい。

 「みんなつないでくれるので、僕も頑張りたいですね」

 ――山岡と試合後に話した?

 「いや、彼は引きずる男ではないので、またあした、しっかり課題を見つけてやってくれると思う」

 ――甲子園で最初に勝ったのはあした以降につながる?

 「強いし、お客さんも凄いし、それに負けないように、きょうみたいないいゲームをしたい」

 ――あそこまで球数を使ってでも抑えるのは経験?

 「そう言ってもらえるのはうれしいですけど(笑い)。そういうふうに、年を取ってくれるのはうれしいですが、こっちは必死なんで、状況を読めるのは経験があるからかもですけど」

 ――記録を更新。

 「んー、まあ、そうですね。うれしいですけど、こればっかりは運もあると思うんでね。タイミングもあるだろうし。僕は日本シリーズ出られなかったら無理だし。それぐらい、僕より年上で投げられてる方もいたと思いますしね。その抑えとかで。いたかな?いると思います(笑い)。岩瀬さんとか、やってたんじゃないか?(笑い)」

 ――西武の東尾さんを抜いての記録。

 「そうですね。強かったらこうやってチャンスもあると思うし。まあまあ、だから、まあ、一つはしっかり。まあ、自分で言うのもあれですけど、体調しっかり整えて、ここまで長いことさせてもらってる。まあ、本当、裏方さんとかの力もあるし。助けてもらってここまで これたっていうのも、その運も大きいんじゃないかなと思いますけどね」

 ――そういうのにも恵まれて。

 「そうですね。それで。はい。本当、たまたまだと思うんでね」

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