阪神・大山 左翼へソロホームランも慢心なし「時間を無駄にしないように」実戦残り1試合に危機感

[ 2023年10月15日 05:15 ]

フェニックス・リーグ   阪神1-2西武 ( 2023年10月14日    アイビー )

フェニックスリーグ<西・神>4回に本塁打を放った大山(撮影・須田 麻祐子)
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 雨が上がった宮崎の空に、阪神・大山が圧巻の放物線を描いた。4回先頭で西武の育成左腕・菅井に追い込まれながらも5球目のチェンジアップを一閃(いっせん)。高々と舞い上がった滞空時間の長い打球は、フェンスをぎりぎり越えて左翼ポール際に吸い込まれた。

 「ホームランよりも、自分のテーマを持ってここに来ている。あと1試合しか(実戦調整の場は)ないので、いい準備をしたい。時間がないので、しっかりやっていきたい」

 今季は09年の金本知憲(本紙評論家)以来、14年ぶりの「全試合4番スタメン」に座った主砲は試合後も厳しい表情を崩さなかった。レギュラーシーズン最終戦となった4日のヤクルト戦(神宮)以来、10日ぶりの実戦で2打数1安打、2四球。一見すれば好結果に映る内容でも、実戦から遠ざかった影響は少なからずあった。「(ギャップが)ある所と、ない所もある。そこはどうしても練習だけではできない部分もあるし、そういう意味ではまだまだの部分もある」。強い危機感を表し、試合後は坂本らともに室内練習場で特打を敢行した。

 「しっかり修正していきたいですし、それこそあと1試合なので。時間を無駄にしないようにやりたい」

 CSファイナルSまでに残された実戦は、きょう15日の日本ハム戦のみだ。「レギュラーシーズンでやってきたことを続けることもありますし、短期決戦では違うやり方もある。状況での判断をしっかりやっていきたい」。待ち受ける大舞台で結果を残すべく、自らの打撃に向き合い続ける。 (阪井 日向)

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