広島・大瀬良 ベイキラーDeNA戦21年から9連勝 調子悪くても「粘り強く」今季5勝

[ 2023年8月24日 06:10 ]

セ・リーグ   広島5―2DeNA ( 2023年8月23日    横浜 )

<D・広>力投する広島先発の大瀬良(撮影・島崎忠彦)
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 長く感じた1カ月だった。広島の大瀬良がDeNA相手に粘りの投球を披露。5回4安打2失点ながら打線の援護にも恵まれ5勝目を挙げた。7月23日の中日戦(マツダ)以来となる登板4試合ぶりの勝利を手にした。

 「(調子は)良くはなかった。コントロールも思うように制球できず、ボール先行の場面も多かったですけど、もう割り切って、粘り強く。粘り強く投げようと思いました」

 決して本調子ではなかった。2点優勢の3回。2死一塁の場面で佐野と対峙(たいじ)した。2ボール1ストライクからの4球目。内角への厳しいカットボールで空振りを奪った。しかし続く5球目。今度は甘く入ったカットボールを右翼席まで運ばれた。痛恨の失投で同点2ランを被弾。続く牧にも左中間への二塁打を浴びた。しかし最後はソトを外角低めに制球したカットボールで空振り三振。最少失点で切り抜けたことが勝機を呼んだ。

 「もどかしい気持ちもあるんですけど、もう終盤になって、チームの勝ちが一番。これから巻き返していけるように明日もいい調整をしていきたいなと思います」

 投手陣を支える精神的支柱はチームへの強い思いを明かした。負けられない戦いが続く中で価値ある勝利だった。新井監督も「ナイスピッチングだった」と称えた。これでDeNA戦は21年4月2日から9連勝、敵地の横浜でも19年8月16日から7連勝。頼れる“ベイキラー”が諦めない姿勢を体現した。

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