原晋監督 箱根駅伝の学生連合廃止で連盟の決定過程に疑問符「あたかも議論されたような決定事項に」

[ 2023年8月3日 18:42 ]

青山学院大陸上部の原晋監督
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 青学大陸上競技部の原晋監督(56)が3日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、来年の箱根駅伝(24年1月2、3日)で関東学生連合チームが廃止されることに疑問を投げかけた。

 関東学生陸上競技連盟は、第100回の記念大会を迎える来年について、通常から3枠増の23校が出場し、予選会に全国の大学が出場できるとする一方で、「連合チームを編成しない」と通達した。議論を十分に果たされたとはいえない中での決定。番組は学生連合チーム参加経験者を取材し、憤りの声を伝えた。編成しない理由について、連盟は番組の取材に「理由は差し控える」としている。

 学生連合チームは、予選会で敗退した大学の選手で構成し、本大会にオープン参加するチーム。個人個人で優秀な選手が集まり、強豪校と戦える制度で、強豪校以外の選手にとっては大舞台で走れる貴重な機会でもある。原監督は「当初は箱根駅伝に出ていないチームが、箱根に出ることによってその良さをチームに持ち帰って、プラスアルファにして下さいということだった」と、本来の意義を解説。一方で、「5、6年前からそろそろ廃止してもいいんじゃないかという話が出ていたのも事実なんです」とも明かした。

 そんな中で原監督は、組織の意思決定にまつわる問題点も指摘した。「正式な場で会議の議論がされずして、一部の役員が通達をして、それがあたかも議論をされたような決定事項になっているというのが実態なんです」と、裏事情を暴露。「本来、関東学連というは互助会組織ですから、役員も長く、ある意味居座っちゃダメなんですよ。各大学の持ち回りで役割を決めていかなければいけないんですが、いまだに長くいらっしゃる方も一部にいらっしゃる。これが闇の一つなんですね」と問題提起した。

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