関大北陽が「アレ」へ10点コールド発進 阪神・岡田監督の母校

[ 2023年7月20日 20:10 ]

第105回全国高校野球選手権大阪大会2回戦   関大北陽10―2西野田工科 ( 2023年7月20日    豊中ローズ )

<関大北陽・西野田工科>7回コールド勝ちに関大北陽の捕手・井上功はグラブを掲げる(撮影・井垣 忠夫)
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 関大北陽が夏初戦をコールド発進した。0―1の2回、井上功大(3年)の左翼席への逆転2ランを皮切りに、計14安打を浴びせて10得点。公式戦初本塁打で高校通算2号が夏の初打席で飛び出した井上功は「うれしいですし、びっくりです」と目を輝かせた。4回にも左前打、5回には犠飛を打ち上げた。

 阪神・岡田彰布監督の母校。「話をしたこととかはないです。車に乗っているところをチラッと見ただけです。でも阪神の試合後のインタビューを聞いていると、バントとか基本が大事という関大北陽の目指す野球と同じことを言われている。大阪桐蔭を倒すには基本をしっかりとしないといけない」

 辻本忠監督(46)が岡田監督にも負けない勝負勘を見せたのは3―2の5回だった。それまで2失点と好投していたエースの寺田温人に代打を送って、そこから5得点で一気に試合を決めた。「試合前はみんな緊張していたのですが、試合になるとよく打ってくれましたね。ナイスゲームです」。OBの岡田監督とは昨年12月の「北陽岡田会」に出席して以来会っていないという。岡田監督と同期のメンバーが開く会に呼ばれてあいさつ。「頑張れよ」と声を掛けられたのが最後だ。

 「毎年スタンドに応援に来ていただいているのですが、阪神の監督になられた今年は無理ですよね。でも、監督をやられている間にいい報告をしにいきたいです」。夏は1999年以来の“アレ”へ絶好のスタートを切った。

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