DeNA・牧　長野の後援会に3日遅れの感謝のアーチ

セ・リーグ   DeNA1―0巨人 （ 2023年7月9日    東京D ）

＜巨・D＞12回、牧は勝ち越しソロを放つ（撮影・西川祐介）
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　「今日はホームランを打つ！」。6日の本拠地・横浜でのヤクルト戦の試合前に、DeNA・牧はこう誓っていた。

　その日の一塁席には母・寿奈美さんをはじめ「長野県牧秀悟選手後援会」の幹事が、応援に駆けつけていた。

　試合前の練習中。自主トレを一緒に行う先輩の大和とともに応援席に手を振った牧。0―1の4回1死の第2打席で、2番手・石川から左翼ポール際に大飛球を打ち上げ「有言実行」かと思われたが、白球はわずか30センチほど左にそれた。愛する母と地元から声援を送り続ける人たちの目前での「予告ホームラン」を逃し、悔しさから打球の着弾点をじっと見つめていた。

　地元・長野県中野市で美容室を営む寿奈美さんには、21年1月の若手選手寮「青星寮」入寮時も髪をカットしてもらった。「刈り上げですね。この髪形で注目してもらい、母の美容院に来る人を増やしたい」。母への思いも込められている刈り上げた髪は、プロ3年目なっても同じ。「3日遅れ」の一発となったが地元も沸いたはずだ。（大木　穂高）